9月は修学旅行のシーズンでもあります。
関東の中学校は京都や奈良に旅行するのが定番ですが、いま「函館」を選ぶ動きが広がり始めています。
9月9日、北海道の新函館北斗駅に到着した約200人の中学生。
東京都板橋区から修学旅行でやってきました。
「本校にとっても新しい第一歩になりますので、子供たちにとって一生の思い出になる修学旅行にできれば」(東京都板橋区の中学校 内田善人校長)
この学校では2025年まで京都と奈良に旅行していましたが、2026年は函館などを回ります。
修学旅行の行き先が北海道に変わったことをどう受け止めているのでしょうか。
「奈良のシカも見てみたかったけど、北海道に行けるしラッキーだなって」
「(北海道は)あんまり行ける場所じゃないので経験としてめちゃくちゃ良い」(ともに生徒)
五稜郭公園にある箱館奉行所では記念撮影をしました。
「はい、チーズ」
「いいかもです」(君津市立周南中学校 小間澄江先生)
こちらは2027年度に向けた撮影です。
七飯町の大沼国定公園を千葉県の中学校教師2人が視察に訪れていました。
これまでは関西地方が修学旅行先でしたが、2027年度は北海道に変更します。
「9月、10月が(修学旅行)シーズンなので(関西は)暑すぎるぐらい暑い」(君津市立周南中学校 小野寺汐莉先生)
「見学地にも人がいっぱいるので見学できるかどうかというのもあった」(小間先生)
関東には約2000校の公立中学校があり、その9割以上が京都や奈良で修学旅行を行っています。
しかし関西地方では9月に入っても猛暑日となったほか、観光客による混雑が激しくなっているため、旅行先を見直そうという動きが出始めているのです。
修学旅行で函館を選んだ関東の公立中学校の数です。
4年前はわずか2校しかありませんでした。
それが2026年度は8校に増え、2027年度は30校を超える見通しです。
「風がすごくひんやりで、涼しいと思いました」
「北海道新幹線で来られる」(いずれも小間先生)
東京から新幹線で来ることができるのも決め手になっていました。
特急料金が50%割引される「修学旅行専用列車」も数年前から運行されていて、2026年度は7校、2027年度は19校が利用を予定しています。
「徳川幕府のお役所でございます。今で言えば北海道庁のような役割です」(箱館奉行所 木村夕子副館長)
「仮に70人を2グループにして案内していただくことは可能ですか?」(小野寺先生)
「事前にご予約していただければ、クラスごとのご説明も可能となっています」(箱館奉行所 木村夕子副館長)
そこでしか見られないのも大切な学びの一つ。
函館山から望む「100万ドルの夜景」です。
「ご乗車まで30分以上の待ち時間が発生しています」(アナウンス)
展望台には連日、世界中から観光客が詰めかけ、修学旅行で来るときも混雑が予想されますが…
「関西はもっと外国人が多くて、中学生が負けちゃうと思う」
「東京スカイツリーと比べてもここは空いている」(いずれも小間先生)
2人の先生は視察のため、国宝の中空土偶を展示している函館市縄文文化交流センターやアイヌの歴史が学べる北方民族資料館なども訪れていました。
「学習する場面もたくさんあり、楽しめる、すごく素敵な場所もいっぱいある。想像していたよりもいいなと思っています」(小間先生)
北海道と北海道観光機構は定期的に修学旅行の説明会や相談会を行っています。
8月、埼玉県で開いた説明会には9つの学校が参加しました。
「新幹線が(開業)10周年を経過して、新幹線の利便性が認知されてきている。修学旅行としても認知されるような地域になっていきたい」(渡島総合振興局 津田陽一新幹線推進室長)
一方で先生たちは広い北海道での移動を心配していました。
「所要時間と、ちょっと遠くなると移動手段とかそういうのが読めない。時間がかかるかな」(小間先生)
函館市内のこのホテルは2027年度、関東から13校の中学校を受け入れる予定です。
「こちらが函館国際ホテルの大宴会場でございます」(函館国際ホテル 佐藤則幸総支配人)
最大400人が利用できる宴会場は修学旅行の食事の会場になります。
「435部屋の客室を持っているので、団体を受け入れることは大変うれしく思っております」(佐藤総支配人)
関東の中学校にとって「函館」は今後、魅力的な修学旅行先として定着していくのでしょうか。
