私たちの生活に直結する“日本の金利”が急上昇している。住宅ローンや貯蓄などにも大きく関わる問題だが、暮らしにどう影響するのか専門家を取材した。
長期金利3%超…“金利のある時代”へ「日本の経済大きく変化」
止まらない金利上昇の流れ…9月はじめに長期金利の指標となる10年物国債の利回りが一時3%の大台を突破。約30年ぶりとなる高い水準になった。

地域経済に詳しい新潟医療福祉大学の栗井英大准教授は、これまでの『超低金利時代』から『金利のある時代』への変化の時期を迎えていると指摘する。
「長期金利が3%を超えたということは、日本の経済が大きく変わってきたということを表す象徴的な出来事かなという気はする。毎年、物価が少しずつ上がっていく、そして金利も上がっていくというような通常の経済活動が行われる状態になったということを表していると思う」
住宅ローンの金利上昇
こうした中、私たちの生活を直撃するのが住宅ローンの金利上昇だ。

いまから約40年前はバブル景気の中、銀行にお金を預けているだけで資産が増えていく、まさに『超高金利時代』だった。
その後、バブルが崩壊すると景気の悪化に伴い金利は低下。
しかし、最近になって長期金利や日銀の政策金利の上昇で『超低金利時代』は終わりを迎えようとしている。
かつてのように資産が増えると思いきや、私たちの生活に重くのしかかる住宅ローンの金利も上がり始めているのだ。
ローン金利は固定?変動?
住宅相談でよくあるのは、ローンの金利が固定の場合と一定期間で見直される変動の場合のどちらがいいのか?という質問だ。
新潟医療福祉大学の栗井准教授は「現状は変動金利のほうが金利が低い」としつつも、今後、金利が上がっていく恐れもあるため、どちらを選択するか正解はないと話す。
「今の生活で限界まで借りてしまうと、その先、生活が苦しくなってしまう可能性も結構あるので、そうではなくて無理のない範囲で、あるいは例えば月返済額が1万円~2万円上がったとしても大丈夫だというぐらいの、借入金額にしておくということが大事かなという気がする」
金利変動への“知識”蓄えて「改めて考える良い機会」
住宅ローンをはじめ、預金・企業活動など私たちの暮らしのあらゆる場面に影響を及ぼす日本の金利上昇。
超低金利時代の終わりとも言われる今、栗井准教授は自分なりの見通しを持つためにも金利の変動に関して知識を蓄えておくことが重要と指摘する。
「金利がある時代ということを前提に、どうやって運用していくか、それから借入をしていくのかということを改めて考える良い機会なのかなと思う。自ら学んで、今後の運用、それから借入の方針を改めて決めていただくといいのかなというふうに思う」

