アメリカ南部・アラバマ州で17日、強盗殺人事件で有罪となり、死刑判決を受けていた49歳の死刑囚の刑が執行されました。
当初、窒素ガスによる執行が予定されていましたが、死刑囚が「残虐な刑罰」だとして提訴し、薬物注射による執行に切り替えられました。
ジェフリー・リー死刑囚は1998年、アラバマ州オアビルの質店で店内にいた2人を殺害した罪で逮捕され、2000年に有罪判決を受けました。
裁判では、12人の陪審員のうち、7人が仮釈放のない終身刑を勧告していましたが、裁判官がこの判断を覆し、死刑を言い渡しました。
裁判官が陪審員の判断を覆す「司法オーバーライド」と呼ばれる制度は、アラバマ州ではその後、2017年に廃止されましたが、それ以前の判決には適用されないため、死刑が確定しました。
また、リー死刑囚は当初、窒素ガスによる刑の執行が予定されていましたが、本人が「残虐な刑罰」だとして提訴。
連邦裁判所が窒素ガスの使用を差し止め、州は薬物注射による執行に切り替えていました。
窒素ガスによる執行は、薬物の調達が出来ないなどの理由で従来の薬物注射による執行が困難になった場合の代替手段としてアラバマ州をはじめ、4つの州で法制化されています。
アメリカで死刑制度そのものをめぐる議論が続く中、今回の執行は「司法オーバーライド」に加え、執行方法をめぐり、制度の是非を改めて問うケースとして注目を集めています。
