16日に発生した台風25号が列島に接近する中、続いていたのは記録的な秋の長雨です。
関東一円は17日も雨。
東京都心では、これで22日連続の雨となりました。
雨に加え冷たい風が吹き、肌寒い朝を迎えた東京。
そんな寒い日に食べたくなるのがアツアツ“湯気グルメ”です。
東京・中野区の「中華点心 茶寮」。
湯気の中から現れたのはボリューム満点の肉まん。
中にはアツアツとろとろのあんがぎっしり詰まっています。
湯気に誘われやってきた客は、手包みで1つ1つ仕上げる肉まんを頬張ると、「最高ですね。真夏はちょっと食べたくないかもしれない。肉まん日和。涼しくなってきてね」と話しました。
肉まんを食べて身も心もポカポカのはずでしたが、東京都心の朝の最低気温は19.1度。
日中になると気温はグングンと上昇し、夏日となる26度まで上がりました。
午後3時の新宿駅前では、日差しが強いためか日傘をさしている人の姿が多く見られました。
汗ばむくらいの陽気となり、肉まんを売る店からは「寒い日が肉まんすごく売れてます。めちゃくちゃ忙しい。今日は天気はちょっと暑い。あまり売れてない」と嘆きの声が上がります。
寒暖差に翻弄される“湯気グルメ”。
中華料理店「陳家私菜 新宿店」には、たくさんのお客さんが並んでいました。
客のお目当てはというと、アツアツの石焼きでグツグツと煮込んだ、うまみのある辛さが癖になる、その名も「頂天石焼麻婆豆腐」。
客は汗をかきながら、湯気が上がるアツアツの麻婆豆腐を食べていました。
お客さんは「朝、駅ついたらすごく寒くて、絶対昼は温かいものを食べようと思った。で…これです。(Q.体は?)ポカポカ。なんなら汗も」「寒かったので頼んだ。結構ポカポカで満足。今日も半袖ちょっと間違えたなくらい肌寒かったので本当にちょうどいい」「辛くてちょっと舌がしびれる感じがいい。1回目は夏くらいに来たが、めちゃめちゃ辛くて汗をかいたので、この涼しくなったくらいで2回目に来ました」と話しました。
一方、この異例の長雨は、実りの秋に打撃を与えていました。
長野・小諸市にある畑では、今はカリフラワーの出荷時期を迎えているのですが、畑の隅を見てみると大量のカリフラワーが捨てられていたのです。
野菜農家・高橋正広さん:
この長雨で品物的には標準の品物はほとんどない。
この農家では、長雨や日照不足でカリフラワーの実が黒くなるなど病気や傷みが出て、出荷量は半分ほどに落ち込んでしまったといいます。
野菜農家・高橋正広さん:
こんな品物しかないので暗くなる一方。長雨でも作れる野菜を作るとか変えないと、農家としてやっていけるかどうか…。
悲鳴は収穫が最盛期を迎えているキャベツ畑でも。
野菜農家・小林英二さん:
みんな腐る。病気も出るし…。(ぬかるんで)畑にも入れなくなる。
雨に比較的強いとされるキャベツにも、葉が黒くなる病気や根腐れが出ていました。
さらに、長雨の影響はコメにも。
栃木・大田原市にあるコメ農家では、田んぼの稲が雨水に浸かり、収穫作業が大きく遅れ、最大2000万円の被害が出ていました。
イソシンファーム・平久江利実代表:
1年間かけて田植えからして様子を見てきているので、1年に1回しか収穫がないものなので本当に残念…。悔しい。
例年のこの時期は稲刈りが8割ほど終えていますが、長雨の影響で、2026年はまだ2割ほどしか進んでいません。
イソシンファーム・平久江利実代表:
できれば10月頭までには収穫を終わらせたい。台風が来ているのでなんともいえないが、晴れ間をみて刈り取るしかない。
そして気になるのが、16日夜、日本のはるか南の海上に発生した台風25号。
19日(土)から始まるシルバーウィークに関東に直撃する恐れが出ています。
大型連休に直撃する台風の影響で、各地でイベントが中止に追い込まれています。
東京・新宿区で開催中の、日本最大級というカレーの祭典「東京カレー万博」。
全国から人気の約50店舗が集結する入場無料のカレーイベントです。
台風が関東に直撃する場合、一部のテントを撤去するなどの対策を講じる予定だといいます。
一方、中止になるイベントも。
千葉・袖ケ浦市にある東京ドイツ村は、19日に開催予定だった花火大会を中止にすると発表しました。
また、千葉市で先週末も行われ、19日から3日間開催される野外ロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2026」は、現時点の予報では19日は大きな影響がないことが見込まれるため、公演を実施するとしています。
さらに、今後の台風の進路や気象状況を見極める必要があるため、引き続き慎重に確認を進めているとしています。
台風25号は、接近前から台風の北側に大雨をもたらす恐れがあり、関東では20日の日曜日から警報級の大雨となる可能性があります。
最新の情報に注意が必要です。
