新たな施設への期待感は、数字にも現れている。
福島県不動産鑑定士協会・石田英之副会長:「伊達市及び郡山市におきましては、大型商業施設のオープンが控えているということでして、ますます生活環境が良くなるのではないかということもあって、地価は上昇しているのだと思います」
■県内商業地は4年連続で上昇
9月15日公表された地価調査の結果によると、福島県内の商業地は4年連続で上昇。主要な都市での大きな動きが影響しているという。
2026年に入ってJR福島駅西口周辺では、休日の通行量が大幅に増えた。商業地の地価が平均で3.2%上昇した福島市。JR福島駅西口では2026年春、駅構内の商業施設がリニューアルオープン。周辺の休日の通行量は約4倍にアップし、旧イトーヨーカドー跡地も県内企業が土地を取得するなど関心を集めている。
福島市内在住の女性は「(西口の)中行っても、随分なんだか以前に比べると(人通りが)多くなった感じしますね」と話す。
■住宅地の最高価格は14年連続で郡山市
2025年3月に大型商業施設「ヨークパーク」が開業し、さらに2027年春の開業を目指してイオンモールの建設が進む郡山市では、経済の動きに合わせるように住宅地の動きも好調だ。
14年連続で住宅地の最高価格となったこのあたりは、学校・病院・商業施設が近く便利なエリアだ。(※1平方メートルあたり13万7000円)
14年連続で平均変動率が上昇を続けている郡山市、そして須賀川市では前年から6.1%もの上昇を見せた場所があるなど好調な県中地区だが、福島市や会津若松市の住宅地は13年ぶりに変動率が下落…専門家は「天井感」が見え始めたと分析している。
■郡部は地価下落・二極化がより鮮明に
さらに…静かな山間にある西会津町。美しい田園風景が広がる一方で地価の下落率は3%を超えている。西会津町では住宅地が最大で3.7%ダウン…県全体の平均を見ても変動率が7年連続の下落となるなど都市部の「プラス」をカバーしきれていない現状もあらわになっている。
福島県不動産鑑定士協会の石田副会長は「都市部と郡部、特に人口や世帯数の減少地域で格差が広がっていて、二極化がより鮮明になってきたといった傾向には変わらないと思います」と話す。
見え始めた天井と人口減少により進む価格の下落…県土の価値をはかるメーターでもある地価は不安な針の動きを見せています。
