ごみを運ぶ、燃やす時代からその場で資源化する時代へ。
次世代の循環型インフラとは。
群馬・前橋市にある町工場で人々の注目を集めていたのは、ごみをその場で資源に変える小型の装置です。
これまで、1カ所に集め、焼却や埋め立てなどで処理されてきたごみ。
それをできるだけ運ばず、燃やさず、ごみが出た場所の近くで資源に変える、そんな逆転の発想から生まれた新たなごみの資源化システムとは。
スタートアップ「JOYCLE」が開発したのが、ごみを資源に変える小型装置「JOYCLEBOX」です。
JOYCLE・小柳裕太郎代表:
こちらからパウダー状の資源が10分の1以下の重量になって出てくる。
ごみを密封状態にし、電気を使って高温で分解。
炎を発生させないため、二酸化炭素を出さずに資源へと変えることができます。
また、「IoT」(Internet of Things)を使って装置の稼働状況を可視化し、遠隔制御も可能に。
これにより、少ない人員で運用ができるといいます。
一度に処理できるごみの量は約30kgから40kg、処理にかかる時間は約3時間から5時間です。
装置を車に載せれば回収し、資源に変えながら次の場所へ移動することもできます。
熱分解した後に残るのはパウダー状の資源。
家具などの材料として再び活用することも可能で、ごみを新たな製品へと生まれ変わらせる循環の仕組みを目指しています。
これまで約3億5000万円の資金調達を達成。
ごみ処理の新たな選択肢として、多くの業界から注目が集まっています。
北海道電力 事業共創推進室・佐々木一磨主任:
コストの問題やドライバー不足という社会課題の解決に加え、新しい産業を生み出す取り組み。
リブドゥコーポレーション新規事業推進部・中村剛部長:
(自分たちの)会社は地方にあるので、工場とか、地方の部分と環境文脈の両方を兼ね備えたソリューションになるのかなと思っている。
さらに、研究機関やスタートアップなど約200件の応募があった「トヨタ・ウーブンシティ・チャレンジ」ではファイナリストに選ばれ、住民投票の結果勝利の一社として選ばれています。
ウーブン・バイ・トヨタ 菊地大輔さん:
住民の方に実際に操作してもらい、フィードバックをしてもらう。それによって開発の加速をしてもらうことに加えて、ハードウェアの開発のサポートやソフトウェアの開発の支援、ユーザーの体験をもっと深めるための開発の支援、そういったものを提供させてもらう。
今後、ウーブンシティで1年半をかけて実証実験を行う予定で、将来的には全国展開、海外展開を目指します。
JOYCLE・小柳裕太郎代表:
JOYCLEBOXが当たり前に街の中を走っていて、ドライバーが少ないとか、輸送費含む処理コストが高いとか、問題を一手に解決するようなソリューションにしていきたい。
