身近な話題を深掘りする「キニナル!」今回は「蚊」の生態と刺されにくくするための対策についてお伝えします。
実は、蚊は暑さが和らぎ始めるこれからの時期に最も活発に活動するって知っていましたか?
富山県衛生研究所によりますと、近年は厳しい暑さの影響で真夏は蚊の発生が少なくなる傾向がみられ、気温が下がり始める9月中旬にかけて多くなるということです。
もうすでに、今年蚊に刺されましたが、これからさらに蚊が増えていくんですね。
そこで今日は蚊の生態からどんな人が刺されやすいのか、そして対策について取材しました。
虫刺され薬「ムヒ」で知られる、池田模範堂です。
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「こちらが蚊を飼っている部屋」
中に入ってみると。
*リポート
「蚊がいっぱいいます!」
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「今この部屋で大体300匹、蚊を飼育しています」
*リポート
「なんだか体がかゆくなってきました」
研究設備を充実させている池田模範堂では、商品開発につなげるため、「蚊」を飼育しながら生態を研究しています。
社内で「蚊のマイスター」と呼ばれている伊藤潤さんです。
どんな人が蚊に刺されやすいのでしょうか。まず気になったのが、 「年齢」による違いです。
*リポート
「大人になると、子どもの頃よりも刺されにくくなってきているとは思う」
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「子どものほうが活発に動いたり、体温が高かったり、汗をかきやすいという環境が、大人よりも刺されやすいんじゃないのかなと思う」
そこで、蚊の反応が「温度で違いがあるのか」見せてもらいました。
容器の一方に冷たい氷、もう一つに暖かいカイロを近づけてみると。
*リポート
「氷のほうには、どの蚊もよってきませんね」
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「やはり暖かいほうが蚊は好むということ」
*リポート
「だから体温が高い人のほうが蚊が寄ってきやすい」
では蚊は、どうやって私たちを見つけているのでしょうか。
まず、10メートル以上離れた場所では、息に含まれる二酸化炭素を感知し、近づいてきます。
そして、5メートルほどの距離まで近づくと、今度は視覚を使って人の姿をとらえます。
さらに、至近距離までくると、「体温」を感知して刺す場所へと近づいてきます。
また、蚊は一度に、自分の体重の2倍から3倍もの血を吸うといいます。
一度、血を吸った蚊でも、十分に血を吸えなかった場合などは、すぐに別の場所を刺そうとします。
それでは皆さんに問題です。
蚊は視覚をもっていて、ある色に集まりやすいといわれています。
その色は?
8色の手袋を使って、「蚊」が飛んできた回数を調べた実験です。
約3分間蚊のヒトスジシマカが入ったケージに手を入れたところ、8色の中で最も多くの蚊が寄ってきたのは「黒」。次いで「赤や紫」となりました。
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「蚊は、人が見ているような色では見ていない。色の濃淡とか環境のコントラストを目印にするので、一番目に入りやすい黒が刺されやすい色といえる」
Q日焼けをしたら蚊に刺されやすくなる?
*池田模範堂 蚊のマイスター 伊藤潤さん
「日焼けしてメラニンが増えてくると、刺されやすいという報告がある。肌の露出を減らすこと、服の色に注意してほしい」
蚊のターゲットになりやすい人をまとめると、
・体温が高い人・汗をかきやすい人
・濃い色の服を着る人
ということです。
近寄ってきたとしても長袖、長ズボンで肌を出さなければ安心ですか?
実はそうとも限りません。蚊の針の長さは、約1.5ミリ。
太さは0.08ミリほどで、一見分厚そうなジーンズでも刺されるということです。
肌の露出を減らすだけでなく、服の「色」にも注意することがポイントです。
これから涼しくなってきて外に出る機会も増えてくると思います、ぜひ参考にしてみてください。
