石川県七尾市のアパートで、能登半島地震の復興作業に従事していたとみられる50歳の男が、同僚の20代男性の太ももを刃物で切りつけ、殺人未遂の疑いで逮捕された。現場となったアパートの階段には大量の血が流れ、住民に衝撃が走った。男は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認しており、警察は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて捜査を進めている。
同僚の太ももを切りつけた50歳作業員、「殺すつもりはなかった」と主張
事件が起きたのは2026年9月9日午後9時半頃。「夫が足を刺された」と、被害男性の妻から消防に通報が入った。現場は石川県七尾市のアパートで、このアパートに住む20代の男性が廊下で男に左太ももを切りつけられた。
近くの住民は「女の人の声と男の人の声が聞こえた。そこまで大事になるとは思わなかった」と事件当時の様子を話す。

現場となったアパートでは、事件の凄惨さを物語る光景が広がっていた。アパートの住民によると、踊り場には翌朝まで大量の血痕が残っており、その血は階段の下まで流れていたと言う。
事件現場の隣人は、当時の状況を次のように証言する。
「警察の人がいっぱい来てたから、いっぱい車も来ているし、ここを開けてみたら階段がダーッと血だらけになっていた。」
被害者の男性は命に別条はなかったものの、全治4週間の重傷を負った。
逮捕された同僚は“復興作業員”か
この事件で、警察は被害男性を殺害しようとしたとして、七尾市青葉台町に住む作業員、木暮克典容疑者(50)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
捜査関係者によると、木暮容疑者と被害者の男性は同じ会社の同僚だった。
近隣住民の話では、木暮容疑者が住んでいたとみられる家には、能登半島地震以降、解体作業などを行う業者が入れ替わりで住んでいたという。木暮容疑者も、復興作業にあたるため七尾市で暮らしていたとみられる。
「物静かな感じ」容疑者の素顔
木暮容疑者が住んでいたとみられる七尾市青葉台町の家には、9月10日の早朝、警察が出入りする様子が目撃されていた。
近所の人は「気づいたのは早朝5時過ぎ。パトカーに1人、車4台いたのでもっとたくさんいたのかなと思いますけど」と話す。

また、木暮容疑者の印象について、「普通の、そういう建築関係の作業員さんかなみたいな。多少日に焼けている感じはしたんで、それなりに体がガシッとしている風には見ましたけど、割と物静かな感じには見えました」と語った。
警察の調べに対し、木暮容疑者は殺意を否認している。警察は9月11日、木暮容疑者の身柄を金沢地検に送り、2人の間にトラブルがなかったかなど、事件の全容解明を急ぐ方針だ。
