JR米坂線の復旧を願う「沿線絆まつり」が2026年も飯豊町で行われた。しかし、ことしの祭りはこれまでに比べ、主催する自治体側の“温度感”が明らかに異なっていた。
JR米坂線は2022年8月の豪雨で橋が崩落するなど甚大な被害を受け、現在も一部区間で運休が続き、バスによる代行輸送が行われている。
被災から2年後の2024年、米坂線の復旧への機運を高めるため「絆まつり」が始まった。
まつりの開催は3年連続だが、2026年は過去2年と比べて明らかに“温度差”があった。
まず、祭りの名称。
2025年までの「米坂線復活絆まつり」から“復活”の文字が消え、「米坂線沿線絆まつり」に変更された。
さらに、山形・新潟両県の知事をはじめ、これまで出席していた沿線自治体のトップたちもほとんど顔を見せず、開催地である飯豊町の嵐正人町長があいさつに立っただけだった。
(飯豊町・嵐正人町長)
「より良い方法での復旧に向けた検討段階にある。その応援・後押しをするように沿線自治体がしっかり盛り上がって頑張っていこうよ、と“絆まつり”を開催している」
さくらんぼテレビの取材に対し祭りを主催する実行委員会の県の担当者は、「現状をかんがみ、このような形での開催となった」と説明した。
両県と沿線自治体は、「鉄道の復旧」を求めJRとの復旧検討会議を続けてきたが、4年が経っても具体的な復旧策は決まっていない。
さらに9月に入り、新潟の沿線自治体からは「バス転換も選択肢の1つと考える」新たな動きも出ていて、祭り関係者からはさまざまな声が聞かれた。
(川西町から)
「鉄道がないのは不便だね。私、車ないから。でも、なくなったらしょうがないと
思う」
(飯豊町内から)
「バスですね。バスの方が間違いないと思う。バスだったら気楽に乗れる気がする」
(新潟・村上市から出店)
「鉄道はバスとは違う、旅行したりすることもある大事な1つの交通路。新潟と山形の1つの大事な交通の要衝。ぜひ復活してほしい」
(飯豊町内から)
「新潟~山形間はいま国道113号1本しかない。事故や雪害で通行止めになれば全て止まる。だから米坂線が開通してほしいけど…」
そして、話を聞いた多くの人が共通して求めているのが、“早期の決着”だった。
(新潟から)
「バス転換か、鉄路復旧も選択肢にあるのかもしれない。いずれにしても早い決着ができればいい」
(飯豊町・嵐正人町長)
「地元負担・地域住民への利点など、総合的に考えて答えを早めに出していきたい」
被災から、すでに4年以上。
地域の財産である米坂線の未来は依然、不透明なまま。
