鹿児島市と屋久島を結ぶフェリー屋久島2が機器トラブルなどで運休が相次ぎ、島の経済活動にも影響を及ぼす中、屋久島の経済関係者らで作る団体は8日、フェリーを運航する折田汽船に対し、航路維持と新たな船の導入を求めました。
屋久島未来の航路共創会議・荒木政孝代表
「要望書でございます。どうぞよろしくお願いします」
フェリー屋久島2を運航する折田汽船に対し要望を行ったのは、屋久島の経済団体や観光協会の関係者らで作る「屋久島未来の航路共創会議」のメンバーです。
共創会議のメンバーは要望書と「フェリーが島にとって大事な生命線」といったメッセージが添えられた、約1万4000人分の署名を折田汽船の市丸隆二郎社長に手渡しました。
1993年に就航したフェリー屋久島2は、エンジンまわりの故障により2024年10月から約半年にわたって運休。
さらに2026年4月には、垂水沖で発電機のトラブルで自力航行できなくなり、一時漂流するなど、機器トラブルでの運休が相次いでいて、共創会議が行ったアンケートでは屋久島の事業者からの意見167件のうち、約9割が「運休で事業に影響が生じている」と回答しています。
会議の内容は非公開でしたが、共創会議として利用者の思いを伝えるとともに、船を運航する事業者の思いも改めて感じたということです。
一方、折田汽船によりますと、新たなフェリーの造船には約50億円が必要だということで、事業者だけでは負担できない金額だとしています。
折田汽船・市丸隆二郎社長
「とても採算の合う事業ではない。国の援助がないと、この事業は続けていけない。島民の皆さんと一緒になって国に陳情などしていきたい」
屋久島未来の航路共創会議・荒木政孝代表
「『(新たな船を)一企業が買ってペイするのが難しい』というのは、まさにその通りなので行政、国の力を借りなければ解決できない問題」
共創会議ではこれに先立ち、7日、塩田知事に同様の要望を行っていて、共創会議によりますと、非公開で行われた協議で塩田知事は「中古船購入も視野に船会社や国と話を進めたい」と前向きな対応だったということです。
共創会議では今後、国への要望も視野に活動を続けていくことにしています。
