F1™第13戦イタリアグランプリの決勝が日本時間6日、イタリアのモンツァ・サーキットで行われ、2戦連続出場の角田裕毅が15位スタートから盛り返し、10位に入賞。1ポイントを獲得する激走を見せた。
しかし、角田が他チームのクラッシュによって仕切り直しとなった際に駐車位置を間違えた事について、ライバルチーム「アウディ」が問題視しているとレース専門メディアの『RN365』など複数のメディアが報じた。
前日の予選では17位と出遅れた角田だが、他車が降格したため決勝は15番手でのスタートとなった。
決勝では、2周目の最終コーナーでフェラーリのシャルル・ルクレールがスピンしてクラッシュ。レースは約30分間中断した。
その後再スタートする際に、14位だった角田が停車位置を間違えるミス。レース審判員は仕切り直しをすべきと判断し、フォーメーションラップのやり直しを命じた。
その後に角田は果敢な走りで順位を上げて、入賞圏内である10位でチェッカーフラッグを受けたのだ。
しかし、F1の競技規則では、 「追加のフォーメーションラップを引き起こした原因となったドライバーは、ラップ終了時にピットレーンへ進入し、ピットレーン最後尾からスタートしなければならない」というものがある。この規定に従わないと、「ストップ&ゴーペナルティ」が課される。レース後にペナルティを課される場合には、30秒が加算されるので、角田は10位から15位に順位が下がることになる。
今回の角田のミスについては、レース後に調査対象となったが、お咎めなしとの裁定が下り、角田は10位に。今シーズン初めてとなるポイント1を獲得した。
お咎めなしの理由は、角田の停車位置は曲がってはいたが正しい位置に入っていた事や、フォーメーションラップやり直しの原因が角田であることを、レース審判員が角田の所属するレーシングブルズに連絡していなかった事などがあげられている。
しかしこの裁定に意義を唱えたのは、ドライバーのガブリエル・ボルトレトが角田に続く11位に終わったアウディだ。
複数のメディアによると、アウディは「イタリアGP後、エクストラフォーメーションラップを引き起こしたドライバーはピットレーンに入り、そこからレースを再開しなければならないと定めた条文の適用について懸念を申し入れた」 という。
アウディはさらに、「レース審査員は『これ以上の措置は取らない』との裁定を下したが、我々は控訴する意向をFIA(国際自動車連盟)に通知した」としている。
手続き的には、不服のある協議参加者は、決定発表後1時間以内に書面をもって通知する必要があり、控訴する権利は96時間(4日間)で消滅する。つまりあと4日の間に正式に控訴されるのかが決まるのだ。
角田は今シーズン、レッドブルとレーシングブルズでリザーブドライバーを務めているが、レッドブルのアイザック・ハジャーが手首を負傷したため、レーシングブルズのリアム・ローソンがレッドブルのドライバーとなり、角田がレーシングブルズのドライバーとしてオランダグランプリにスポット参戦。オランダグランプリでは入賞目前となる11位に入り、イタリアグランプリでも10位入賞という快走を見せた。
角田は来シーズンどのチームで戦うのか決まっておらず、2戦続けてのF1復帰で結果を出す猛アピールに成功した形だったが、「お咎めなし」の裁定が覆れば、貴重なポイントを失うことになる。
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