熊本県などが今回の地震で被災した外国人を対象にした相談会を8月30日、氷川町で開きました。相談に訪れた外国人は、生活で困っていることや仕事への不安などを口にしていました。
(8月30日/氷川町役場)
この相談会は、熊本県と県国際協会が県行政書士会や外国人技能実習機構などと協力して、7月の地震発生以降、初めて開いたものです。
英語やベトナム語、スペイン語などの通訳者も対応し、被災地に住む外国人が今、困っていることや不安に思っていることを聞き取り、解決に向けてアドバイスしました。
【熊本県 国際課 北田 沙織 課長補佐】
「心理的な不安や専門的な外国人の方々ならではの不安を抱えていることが分かりましたので、今回のようにいろいろな専門機関に協力してもらって、相談会を設けました」
氷川町の職場が被災したベトナム出身のウエンさんは、仕事が続けられるのか、不安に思っていました。
【氷川町在住 農業/グエン ティ トゥ ウエンさん】
(水が来なくなったとか?)
「はい。食べ物もあまりないし、道も通れなくなって」
(農作業ができない感じ?)
「はい」
フィリピン出身のジョマリさんは、八代市で一緒に暮らす仲間たちと相談に来ました。
【八代市在住 土木業/リデム ジョマリ タモンドンさん】
「(揺れがあると)夜が眠れない。夜、余震があると『気づいた?』とか話す感じです。(困っているのは)生活の水です、料理、洗濯。お風呂はまだ使えない」
相談者を引率してきた山口 彩さん。外国人技能実習生の世話をしています。
【西部事業者協同組合 山口 彩さん】
「自分たちの国の言葉で自分の気持ちをダイレクトに伝える場があったので、参加させてもらいました」
ジョマリさんの「水に困っている」という声を聞き、〈認定NPO法人 難民を助ける会〉が住んでいる場所の近くで水がもらえることを教えてくれました。給水タンクもすぐに届けてくれるそうです。
この日は、2時間で19人が相談に訪れました。
【熊本県 国際課 ダニエル マルチネスさん】
「家族も結構、心配しているとか、(大きな地震が)また来たら、どうしたらいいかという相談が多いようです。外国人は自分のコミュニティだけでまとまりがちですが、それだけではなくて、日本人とも仲良くして、一緒に暮せるように頑張ろうと伝えたいと思います」
(八代市)
相談会が終わって3時間後、ジョマリさんたちのもとに給水タンクが届きました。
【認定NPO法人 難民を助ける会 高木 卓美さん】※「高」は「はしごだか」
「どこで地震が起こっても、水害が起こっても、日本全国に駆けつけます。世界も行きます」
【山口 彩さん】
「ちょっとした壁があって、すぐに水をもらえない状況を一回経験したので、おそらく(給水に)行けなかったんだと思います」
(給水を終えて)
【ジョマリさんたち】
「ありがとうございます」
【山口 彩さん】
「言葉の壁があったとしても少しでも寄り添えるように引き続きサポートを続けていきたいと思います」
在留資格や住まいのこと、外国人ならでの相談が寄せられたそうで、日本に来て、まだ日が浅い人は言葉も通じないことが多くて、心細いでしょうから、ちゃんと支援が届くといいですね。
外国人を対象にした相談会は、9月6日(日)午前11時~午後1時に宇城市の教育会館で、10月は八代市で開かれる予定です。※八代市の日時は調整中。
