鳥取県伯耆町の美術館で前館長が約2600万円を横領していた問題について、町議会は9月2日、百条委員会の設置を全会一致で可決しました。
ずさんな管理体制が浮き彫りとなっています。
2日開会した伯耆町の9月定例議会。
補正予算案などとともに提出されたのが、強い調査権限を持つ「百条委員会」の設置を求める議案です。
大森英一議会運営委員長:
植田正治写真美術館公金横領事件調査特別委員会の設置を提案する。
この問題では、植田正治写真美術館の青井洋一前館長(53)が、在任していた7年間にわたり入館料のうち本来の収入の23%にあたる約2600万円を横領していたことが発覚。
町議会は再発防止や原因究明を進めるため、この百条委員会の設置を求めました。
伯耆町議会・勝部俊徳議長:
(可決に賛成の)議員の挙手を求めます。
挙手全会一致でございます。
本会議で伯耆町議会では初となる百条委員会の設置が全会一致で可決されました。
続く一般質問でも、公金の管理体制を問う声が上がりました。
杉田真也議員:
現金・帳簿・決算資料の作成まで権限が集中するような体制になっていなかったか。
伯耆町・橋本康雄教育長:
まさにご指摘のとおりです。(前)館長に事務が大きく依存しておりまして、現金や帳簿の点検が形骸化していたことが原因と重く受け止めています。
伯耆町は前館長が1人で帳簿などを管理していて、チェック体制が機能していなかったと説明しました。
また、横領された約2600万円については前館長が全額返済の意向を示している一方で、町は実際に回収できるかは不透明だとして法的措置も含め方法を検討するとしています。
この問題について町の人は…。
町民:
「びっくりしました。」
「昔からの歴史があるものが並んでいるので(美術館は)大事な場所。」
「だらしないね。何で7年も分からなかったのか。」
「(責任者が)ただ1人でやっているのはおかしい。」
このほかにも美術館にあるショップの売り上げなどを管理するため、年1回の開催が定められている財団の評議員会が2023年から一度も開かていないことも分かっていて、ずさんなチェック体制が浮き彫りとなっています。
伯耆町・小澤町長:
世間の皆様に衝撃を与えた重大な事案だと思っている。
きちんと正確に包み隠さず、求めに応じて全面開示をして対応していきたい。
全容解明、そして再発防止につながるのか、百条委員会の初会合は9月14日に開かれる予定です。
