「レベル5大雨特別警報」が発表された福井県では、徐々に被害の全容が明らかになってきています。
「レベル5大雨特別警報」が出た場合、私たちは具体的にどんな行動を取っていけばいいのか?
災害対策チーム気象庁担当の粕尾祐介記者と解説していきます。
まず、時系列を見ていくと、30日午前2時に福井県と石川県に「線状降水帯直前予測」が発表されました。
しかし、線状降水帯は発生せず、午前4時半に「レベル5大雨特別警報」が福井市などに出されました。
なぜ今回、線状降水帯が発生しなかったのに「レベル5大雨特別警報」が発表されたのでしょうか?
粕尾祐介記者:
気象庁によりますと、線状降水帯は発生しませんでしたが、長い時間雨が降り、記録的な大雨となったことから命の危険が迫っていたため、「レベル5大雨特別警報」を発表しました。
29日の夜ごろから前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で強い雨雲が断続的に福井県にかかりました。
木村拓也キャスター:
線状降水帯がなかったとしても、雨が断続的に、ということなんですね。
8月に発生した豪雨災害でいうと、千葉県や石川県などでは「線状降水帯直前予測」や「線状降水帯半日前予測」が発表されなかったのですが、線状降水帯が発生しました。
今回は「直前予測」が発表されたにもかかわらず、「線状降水帯」は実際発生しなかったと。では、この情報が出たら私たちはどのように行動すれば良いのでしょうか。
粕尾祐介記者:
レベル5が発表されてから動くのは危険です。レベル5はすでに災害が発生している恐れが極めて高いため、「レベル4危険警報」が発表されたら、すぐに避難を行うようにしてください。
そして、線状降水帯は予測するのが難しい現象です。
千葉県や石川県でも予測が困難でしたが、今回のように線状降水帯の「半日前予測」や「直前予測」が発表されたら、大雨になる可能性が高いため、避難経路やハザードマップを確認するなど、事前に備えを行うようにしてください。
木村拓也キャスター:
警報の話がありましたが、気象庁や国交省は震度5強以上の地震が起きた際に、気象警報の基準を引き下げます。熊本地震も起きてから1カ月たっていますが、今基準が引き下げられているということです。これはどういうことですか?
粕尾祐介記者:
今回、地震で被害が大きかった地域では、地震により地盤が沈下したり、浸水しやすくなっていたりして、地盤がもろくなり、土砂災害が起きやすくなっているおそれがあることから普段よりも少ない雨量などで警報を発表するとしています。
木村拓也キャスター:
基準が低くなっているということは、こういうことなんですね。
ですので、「これぐらいの雨なのに警報が出るんだ」と思わずに、少ない雨でも、大丈夫と思ってる間に、早めに備えるということが大切になってくるということですね。
粕尾祐介記者:
これから本格的な台風のシーズンに入るのでお住まいの地域の警報の基準、避難経路やハザードマップを確認するようにしてください。
木村拓也キャスター:
夏休み最終日にもなってきていますが、情報を家族で共有するという、しっかりと備えをすることが今一度大切になってきます。
