熊本地震の発生から8月28日で1カ月です。
死者は38人、住宅の被害は4万3000棟以上に上ります。
熊本・氷川町も多くの住宅が甚大な被害を受けました。
復旧が思うように進まない中、いまだ2400人以上が避難所での生活を余儀なくされています。
そして2400という数字以上に、ご自宅や軒先での避難を余儀なくされている人がいます。
それぞれの避難生活の形を取材しました。
礒貝公利さんは熊本・宇城市の自宅で生活を続けていて、地割れや家の中に大きな隙間ができるなど、被害は甚大です。
さらに、自宅の目の前で生活を続ける人もいました。
宇城市で軒先避難をされているという75歳の男性は、建築資材で骨組みを作り、夜はその中で寝泊まりしているといいます。
約3週間前に作ったという屋外の寝室。
昼間はエアコンがある部屋で過ごし、夜は地震の不安からテントで寝るという生活です。
過酷な避難生活を支えようと建設が進んでいるのが、倒壊した家屋の目の前に建てられた「インスタントハウス」という簡易住宅です。
丸みを帯びた真っ白な見た目で、空気を入れて内側に断熱材を吹きかけるなどして、わずか1時間半ほどの建設時間で完成します。
開発した名古屋工業大学の研究室が無償で提供しているものだといいます。
発災2日後、榎並大二郎キャスターが現地を訪れた際、車中泊での避難生活を送っていた男性のところへ
再び訪れると、庭にインスタントハウスが建っていました。
広さは畳12畳分で冷房も完備されています。
男性は「(建ってから)1週間くらいですかね。(Q.インスタントハウス生活で変化は)寝るのが楽しいですね。ゆっくり寝られるから(気持ちに)余裕というか、そういうのが出てきますね」と話します。
地震発生から1カ月。
28日時点で県内に80棟が完成予定だというインスタントハウスは、避難生活を支える大きな役割を担っています。
榎並大二郎キャスター:
氷川町に建ち並んでいるインスタントハウスは、現在も建設中で28日に80棟が完成するということです。取材をさせていただいた皆さん、「寝るのが楽しくなった」「車中泊の時には気を張っていたけれどもようやく休めるようになりました」と話していました。そして、ブルーシートを張って暮らしている人は、「建物の中では怖くて眠れない」ということで、いまだ軒先避難をされているということでした。
山崎夕貴キャスター:
インスタントハウスは冷房も付いていて少しほっとできそうです。ただ、あくまで避難施設ですよね。
榎並大二郎キャスター:
まさに一時的な避難先というだけであって、その先の生活再建に向けた動きが重要になってきます。仮設住宅の申し込みや罹災(りさい)証明の発行といった手続きが必要になってきます。今回取材した宇城市では、罹災証明が発行されたのは10%程度だということです。
全壊・半壊の罹災証明を発行するには、まず住民の皆さんが申請してから、実際に建物の調査に市の職員が行き、検証をして交付となります。それだけ人手も時間もかかるということです。
ようやく今は応援体制をもらって軌道に乗ってきたということですが、この暑さの中での検証という意味でも、今回の災害の大きさを感じます。
<フジネットワーク サザエさん募金> 令和8年熊本地震被災地救援
