愛知県出身の18歳、高校野球の名門に入り甲子園などで活躍するも、突如消えた投手がいます。山あり谷ありの中、メジャーリーグを目指す現在の姿を追いました。
■“プロ注目”の大型右腕 名門のプレッシャーに…
愛知の中京大中京高校を卒業したばかりの宮内渉吾さん。195cmの長身から投げ下ろす150キロを超える直球と、大きな手から繰り出すフォークが武器の大型投手で、目指すのはメジャーリーグのマウンドです。

野球の名門・中京大中京の門を叩いた宮内さんは、1年生の時、プロ野球を経由せずメジャーリーグ・マーリンズ入りを決めた佐々木麟太郎選手から三振を奪い、2年夏には甲子園に出場するなど、全国でも知られる存在となりましたが…。

宮内さん:
「1年生から出ていましたし、体も大きいので、その分期待も大きかったのかなと感じています。自分が弱くて、少し(野球から)離れてしまいました」
1年生から名門のマウンドを託されるプレッシャーなどから、高校2年の冬に野球から離れました。
■一度は離れた野球を…運命を変えた“出会い”
ところがそこから半年、ある出会いが宮内さんの心に再び火をつけました。
宮内さん:
「アドバイザーの渡辺さんに出会って、そこからは本格的に野球をやっていました。自分にとって、アメリカというものがどんなものか、あまりピンと来ていなかったので、興味深いお話をたくさんしていただいて」
渡辺龍大さん(25)は、アメリカの大学からメジャーを目指した経験を持ち、今はアメリカを目指す若者のサポートをしています。

渡辺さん:
「この才能が辞めてしまうのは、日本球界にとってももったいないなと思って、インスタグラムのDMを通じて連絡しました」
渡辺さんの熱意は、宮内さんへしっかりと届きました。渡辺さんのサポートを受け、多くのメジャーリーガーを排出するアメリカの強豪・アーカンソー大学への入学が内定しましたが…。

宮内さん:
「自分の目標は、最終的には一番早くメジャーリーグに上がれる選択をしたいので。マイナーから行った方が早く上がれるのかというのを、自分の中でしっかり考えて」
宮内さんの心は揺れていました。
■大学かマイナーか…MLBへの“近道”は
7月30日、渡辺さんの尽力などもありスカウトを集めた練習会が実現しました。大谷翔平選手が所属するドジャースなど、日米あわせて10球団以上からスカウトが参加、熱い視線を送ります。
宮内さんは持ち前の圧倒的なストレートを披露。途中、手から出血するトラブルもありましたが、打者5人を相手に2奪三振、ヒット性の当たりはゼロと結果を残しました。

MLB球団のスカウト:
「メジャーリーガーになれる素材があるなと思ったら(球団本部へ)報告します」
アメリカの大学へ進学か、最短でのMLB挑戦か。宮内さんが出した答えは…。
宮内さん:
「いくつかの球団から具体的な数字までオファーをいただいたんですけど、どちらが自分がより成長できるか考えた時に、大学という決断に至りました」
アメリカの大学へ進学し、3年後、MLBドラフトでの指名を目指すことにしました。

宮内さん:
「楽しみな気持ちの方が大きいですけど、やるしかないなと。メジャーで活躍するような選手たちもいっぱいいると思うので、自分のピッチングで抑えていきたいと思います」
愛知県清須市出身の宮内渉吾さん、18歳。夢への挑戦は続きます。

