長野県上田市で、高校生が高齢者の家に出向き、困りごとや要望に応える「マゴノテトレード」という取り組みが行われました。福祉学習の一環で、貴重な交流の機会にもなっています。
上田市の窪田悦子さん(72)の家を訪れたのは、上田千曲高校生活福祉科の生徒5人です。
さっそく障子の張替えを頼まれました。
生徒:
「曲がってる」
障子張りは初めてという生徒たち。
事前にやり方は調べてきましたが道具の使い方がよくわからず―。
マゴノテトレードを利用・窪田悦子さん(72):
「こうじゃないな、どうやったっけ?」
生徒:
「はまるんですか?」
窪田悦子さん(72):
「ここにこう当てたら、同じように切れるんだけど、(使い方を)忘れちゃった」
これは生徒が高齢者の家に出向いて、困りごとや要望に応える「マゴノテトレード」という取り組み。
手伝いをする代わりに暮らしの知恵やアドバイスなどを“報酬”としてもらいます。
2026年からスタートして今回で2回目。
8月26日は3年生11人が3つのグループに分かれて希望があった高齢者の家に向かいました。
試行錯誤しながら作業すること20分ー。
生徒:
「できました」
窪田悦子さん(72):
「ありがとうございます。きれいになったね」
なんとか完成です。
窪田悦子さん(72):
「できましたー!」
生徒:
「よかったです」
窪田悦子さん(72):
「気持ちよくなりました、ありがとうございます」
上田千曲高校・柳原彩七さん:
「難しかったけど、窪田さんの教えもあって、よくできたと思います」
作業が終わったら窪田さんとの「お茶タイム」。
生徒:
「私も介護の道にいきたいんですけど今、おいくつですか?」
窪田悦子さん(72):
「いくつに見えますか?」
今も介護の現場で働いている窪田さん。
同じ道を目指す生徒も多く“先輩”の話が今回の「報酬」です。
窪田悦子さん(72):
「一番悲しいのは看取りで亡くなって、迎えに来てもらって帰るときが一番、どの職員も泣いていました。利用者さんに『ありがとう』と言われたらよかったと思う。あと家族さんが来て、『ここの施設で良かった』と言われたときは、よかったなって」
上田千曲高校・水沼蓮乃さん:
「将来は介護職をしたいと思っていてこれから先、利用者の生活の背景を想像しながら支援方法を探していきたい」
上田千曲高校・柳原彩七さん:
「将来は高齢者に携わる看護師になりたいと考えていて、日常の小さな困りごととかを学んだので看護師として生かしていけたら」
窪田悦子さん(72):
「高校生じゃなくて孫と話している感じ、楽しかったです。(今後も)来てもらえるんだったら来てもらいたいです」
