地震の影響を受けたのは人間だけではありません。発災後、行方が分からなくなったペットの捜索を行う団体が今回の地震の被災地でも活動を続けています。
氷川町大野に住む宮川国昭さんと妻の友佳さんです。
宮川さん夫婦は7月28日、震度7の揺れが襲った地震のあと、自宅から外へ出たきり帰ってこない、ネコのチロルを探しています。
【宮川友佳さん】
「一番末っ子で、子どものようにかわいくて、早く帰ってきてほしいし、早く見つけてあげたい」
【動物レスキュー「チームうーにゃん」代表 うささん】
「香りの強いものを置くんです。本当はネコに唐揚げなんてやったらダメだが、捕獲するときはなるべく匂いの強い物を置く」
このように被災地で行方が分からなくなるなどしたペットの飼い主のためのボランティア団体があります。
千葉県の『チーム うーにゃん』。飼い主からの依頼を受けて倒壊した住宅に取り残されたり逃げ出してしまったりしたペットの捜索や救出に当たっています。取材したこの日は、依頼の多い八代市や氷川町を中心に捜索活動を行いました。
【動物レスキュー「チームうーにゃん」代表 うささん】
「地震で家が崩れてしまった後は、隙間だらけでネコたちが隠れる場所がたくさんあるから、そこを見る」
知り合いからの紹介で『チーム うーにゃん』にたどり着いた宮川さん夫婦。代表のうささんと一緒に、2週間ほど前からチロルが現れそうな場所にエサを入れた捕獲機を設置し、監視カメラをつけそれらしい猫の動きを確認しています。
【宮川国昭さん】
「“こりゃ無理だよ”と、諦めに近いところがあったが、うささんの知識とか機材とかいただいて、カメラにも似たような子が映っていたので、“少しでも希望があればかけてみよう”という思い」
今回の熊本地震では既に20件ほどの捜索や救出の依頼を受けた『チームうーにゃん』。そのうち半数以上の依頼でペットが飼い主のもとへ帰ることができたといいます。
【動物レスキュー「チームうーにゃん」代表 うささん】
「精神的にはしんどいと思う。しかし、必ず保護できる。諦めたら、迷子になっている子の帰る家がなくなってしまうから、絶対、飼い主さんは諦めないでほしい」
捜索活動は夜になっても続きました。
【動物レスキュー「チームうーにゃん」代表 うささん】
「捕獲機を設置してるがなかなか入ってきてくれなくて、あの子(ネコのダブル)も、ご飯ではなくて家族の匂いがする物で捕獲機を覆ったり、中にタオルを敷いて、いつもとは違う捕獲機の設置の仕方をしている」
この日受けた3件の依頼のうち、1件では2日後に無事、ネコを家族のもとへ帰すことができたそうです。
【動物レスキュー「チームうーにゃん」代表 うささん】
「動物が“家族”っていうのはすごくよく分かる。捜索は、被災していない自分にできることだから続けていきたい」
「大事な家族」を探す飼い主の気持ちに応えるため。『チームうーにゃん』は、今後も当面は被災地での活動を続ける予定です。
