夏の風物詩といえば「花火」ですよね。
8月2日、鹿児島県枕崎市で「きばらん海 枕崎港まつり」が開かれ、大輪の花火が夏の夜空を彩りました。
様々な分野で進む研究や技術の最前線をお伝えする「かごしまラボ」、19日は花火を作る工場に潜入!
見る人を魅了した圧巻の花火が打ち上がるまでに密着しました。
南九州市川辺町の山間にある「六葉煙火」。
花火大会3日前のこの日は、最終の準備作業が行われていました。
上片平健キャスター
「ここはどういった場所ですか?」
六葉煙火・古閑潔さん
「筒に玉を入れる打ち上げ準備作業場です。これが枕崎で使う大型ワイドの花火」
創業43年、代表を務める古閑潔さんに花火ができるまでの工程を見せてもらいました。
上片平キャスター
「ここが作業部屋なんですね。これは何ですか?」
古閑さん
「割火薬といって玉の中心に入れて爆発させる、色を出す火薬を飛ばす薬品。お米のもみ殻に火薬をかけている」
花火を爆発させる割火薬、軽くて燃えやすいことから、ここで使っているのは米のもみ殻。
会社によってはコルクを使うところもあるそうです。
その割火薬を玉につめていきます。
上片平キャスター
「玉の外側は何でできている?」
古閑さん
「段ボールです」
続いて取り出したのは、「星」と呼ばれる光や色を出す火薬。
花火の色は金属が燃えた時の炎色反応で表現されます。
この工場では独自の色を出すために配合も自分たちで行っています。
その「星」を和紙の上に並べていきます。
古閑さん
「このまま並べてもいいが、崩れないようにするため紙で巻く」
今回の花火はダイヤ型、敷き詰めた割火薬の上に和紙でくるんだ星をダイヤの形に並べていきます。
この先は企業秘密ということで、見せられるのはここまで!
直径15センチ600グラムほどの玉が当日は夜空に130mほどの花を咲かせるそうです。
すべて手作業で行われる花火の製作。
この工場で年間に製作される花火は約2万発!
従業員13人が1年中作り続けています。
倉庫には1万発以上の花火が厳重に保管されていました。
そして、古閑さんが特別に見せてくれたもの。
上片平キャスター
「え~こんなに大きいんですか?」
花火大会のフィナーレを飾る九州唯一の三尺玉です。
直径90センチ、重さ約280キロ。
想像以上の大きさです。
上片平キャスター
「導火線はどこにあるんですか?」
古閑さん
「ここです」
上片平キャスター
「え?この小さいのが?導火線って玉に比例して大きくなるイメージでしたけど違うんですね」
古閑さん
「導火線はいくら大きくても一緒」
この三尺玉を打ち上げる筒はというと・・・
上片平キャスター
「これが、まさか」
長さ4メートル、重さ2.5トンの鉄製の筒。
打ち上げにかかる費用は設置も含めて300万円。
その費用は枕崎市民の寄付によってまかなわれています。
古閑さん
「やっぱり地元なので他の大会に負けないくらいの演出をするので、気合いは入っている」
そして、「きばらん海」当日。
会場には約5万人が訪れました。
港近くの堤防にはずらりと並ぶ花火の筒が発火装置とケーブルでつながれ、打ち上げの時を待っていました。
三尺玉の筒もコンクリートブロックと鉄パイプでしっかりと固定され、準備完了です。
古閑さん
「自信は持っている。緊張はしているけど。例年になく喜んでもらえる演出になるのでは」
上片平キャスター
「あたりは大分薄暗くなりました。港周辺には花火を待つ多くの人が集まっています」
午後8時ー
花火大会が始まりました。
花火の数は主催者発表で約1万発。
今回の見どころは堤防を広く使ったワイド感と、連続花火による密度の濃い演出です。
大きな音と共に開く鮮やかな花火に会場からは歓声が上がります。
製作の様子を見せてもらったダイヤの形をした花火もしっかりと打ち上げられました。
そして、フィナーレ。
九州最大、3尺玉の登場です。
訪れた人
「楽しかった」
「ことしも最高の花火でした」
「きょうも素敵な三尺玉ありがとうございます」
上片平キャスター
「素晴らしい花火でした」
古閑さん
「いえいえ、無事終わりました」
上片平キャスター
「古閑さんの夢って何ですか?」
六葉煙火・古閑潔さん
「全国の花火師に負けない花火を作って、お客さんに喜んでもらうのが夢」
この夏も、枕崎を照らした大輪の花火。
鹿児島の花火師が作った芸術は、これからも鹿児島の人と街を明るく照らし続けます。
