金銭授受疑惑などに揺れる福岡県議会の蔵内議長が、九州・沖縄の議長が集まる会合に出席。会合後、報道陣に対し、議長の辞職について判断の時期を示した。
熊本県に謝罪「致しました」
正副議長ポストの“金銭授受疑惑”など、今や全国注目の福岡県議会の“ドン”蔵内議長が、全国議長会の会長として、他県の議長たちに何を語るのか注目を集めた。
長崎市内のホテルで開催された『九州議長会』。2026年8月19日午後1時すぎ、渦中の蔵内勇夫議長が報道陣の前に姿を見せた。
蔵内議長は、8月17日、議会改革の方向性が決まれば、9月議会をメドに議長を辞職する意向を自民党県議団に伝えたとされている。果たして、九州・沖縄各県の議会を代表する議長たちに何を語るのか?

蔵内議長は、熊本地震発生直後に海外出張から戻った際、「ネパールは天国だった」という発言をしたことに対し、多くの批判を招いていた。

このため熊本県への謝罪を問われると「致しました」と短く答え、足早に会場に向かって行った。

会合では、福岡県をはじめ九州や沖縄の各県議会から国への要望が上がったが、他県から福岡県議会の金銭授受疑惑など、一連の問題についての質問などはなく終了した。

議長辞職を表明 議員辞職は否定
その後、『辞職のしかるべき時期とは9月議会か?』と記者から問われた蔵内議長は、「そうですね、政治倫理条例を例えば議会で仕上げる、あるいはスタートする。それは1つの判断時期」と答えた。

しかし、議員辞職については「今のところ考えていない。第三者委員会があるので、県議会議員としてしっかり協力していきたい」と明確に否定した。

維新の会も福岡県議選に意欲
一方、同じ時間帯に大阪市で開かれた会見では、『日本維新の会』吉村代表が、福岡県議会の対応を強く批判した。「意思表示できないんでしょ?県議会の中で。意思表示したくないんだろうな。それが困難な状況になっているんだろうな。果たして県民の声が届いているのか、僕は疑問に思います」。

更に吉村代表は、福岡県議会で蔵内議長の辞職勧告決議案の採決が、『動議』という“奇策”で中止されたことに触れ、「意思表示すらできない議会になっている」と福岡県議会が、もはや本来の議会の役割や機能を果たすことが難しい状況に陥っていることを示唆した。更にその上で、福岡での議会改革を維新が進めるためにも、2027年4月の統一地方選挙では、積極的に候補を擁立し、有権者の選択肢を示していきたいとの考えを示した。

福岡県議会の状況を問題視するのは、参政党も同様で、8月7日、次の福岡県議選(定数87)で、30人の候補者擁立を目指す方針を発表している。
神谷宗幣代表は、県議会の議長・副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑などに触れ、「新しい選択肢を県議会に作って、政治に風穴をあける」と意欲を示していた。
(テレビ西日本)

