高速道路などで本来の進行方向とは逆向きに車を走らせる「逆走」は重大な交通事故の原因にもなる危険な行為です。
帰省や行楽などでハンドルを握る機会が増える時期、「逆走」に出合ってしまったら、どのように事故を防ぐのか、車のプロに聞きました。
こちらはTSKのスタッフのマイカーに取り付けられたドライブレコーダーの映像。
7月22日、松江市内の国道431号、片側2車線の道路を走行中、前の車が急停止。
追い越そうと車線を変えると前方から軽トラックが走ってきました。
「逆走」です。運転しているのは高齢者のようです。
この動画が撮影された現場、「車のプロ」JAF島根支部のスタッフに映像を見てもらいました。
JAF島根支部・伊藤昇さん:
交差点の形状がドライバーさんにとって分かりづらかったんじゃないか。
近くには1本の脇道、国道は片側2車線で合流するためには左折しなければなりませんが、実際に走行してみると…。
岡部楓子アナウンサー:
止まれの標識しかありません。左折の看板がないので確かに分かりづらいですね。
中央分離帯があるため、ドライバーからは反対車線が見えにくくなっています。
JAFの伊藤さんは、ドラレコの軽トラックは対面通行と錯覚し誤って右折、「逆走」した可能性を指摘しました。
JAF島根支部・伊藤昇さん:
この先の進行方向、左にしか曲がれませんよという詳しい看板があれば分かりやすいかもしれないが、そこまでの標識がなかったので分かりづらかったのではないかと思う。
重大な事故の原因にもなる危険な「逆走」。
浜田市の山陰道では2026年5月、逆走した軽自動車が普通乗用車と正面衝突する事故が発生、双方の車が全焼し男性2人がけがをしました。
こちらは「逆走車」が迫る様子を再現した映像。
あっという間に近づいてきます。
走行スピードが速い高速道路では危険性は一層高まります。
どんなに気をつけていても遭遇する可能性がある逆走車、どのように対処すればよいのでしょうか?
JAF島根支部・伊藤昇さん:
逆走車両は追い越し車線を走ってくる傾向がある。
片側2車線の道路では車を追い越すときを除いて、左側の走行車線を走ることがリスクを減らすといいます。
そのうえで…。
JAF島根支部・伊藤昇さん:
慌てず減速をして安全を確保する。
一般道路は交差点や脇道が多くあるので柔軟に回避行動を取って安全なところに止まり、110番通報をしてもらえたら。
落ち着いてスピードダウン、後続車にも気をつけ停車します。
逆に、自身が逆走していると気づいた場合には…。
JAF島根支部・伊藤昇さん:
無理に進路を変えたりUターンとかバックとかはしないようにしてください。
できるだけ安全なところに速やかにハザードランプを点灯して止めて、ガードレールの外などに安全を確保して、車外に出て警察や道路管理者に電話をして指示に従う。
帰省や行楽などで、不慣れな場所を走る機会も多い、お盆のこの時期は特に注意が必要だといいます。
JAF島根支部・伊藤昇さん:
ふだん走り慣れていないところを走る場合は、十分に標識や道路標示を確認して安全な走行ができるように速度も抑えて走ってもらえれば。
スピードを控え、標識や表示をしっかり確認すること。
安全運転の基本を守ることが「逆走」を防ぎ、安全な対応につながります。
