福岡県の服部知事が、人と動物の健康と環境保全を一体的に考えるワンヘルスに関する政策を見直し、未着手の事業は当面凍結する考えを示したことに対し、旗振り役の県議会の蔵内勇夫会長が13日、コメントを発表しました。

蔵内議長は「知事はこれまで県議会とその重要性を共有し、共に取り組んできた」とした上で「必要な事業が早期に再開されることを望んでおります」などと訴えています。

正副議長ポスト就任をめぐる金銭授受疑惑や高額と批判される海外視察問題などで混迷が続く福岡県議会を永田町はどう見ているのか、取材に定評があるジャーナリストの鈴木哲夫さんが解説します。

川崎健太キャスター:
蔵内議長が14日、コメントを発表しました。服部知事が、現時点で着手していないワンヘルス事業の凍結を表明したことへのいわば“返答”ですね。その内容がこちらです。「かつて服部知事が提唱されたワンヘルスのダボス会議を来年、世界のどこかで開催できるよう引き続き頑張ってまいります。必要な事業が早期に再開されることを望んでおります」。文面は落ち着いているようにも見えますが「ワンヘルスのダボス会議は知事、あなたが提唱したものだ」と釘を刺しているようにも読めます。そして「早期の開催を望む」と求めていて、このコメントからは蔵内議長の怒りが透けて見えるという印象もあります。

自民党福岡県議団への信頼がかなり失われている中で、2027年春の統一地方選を控え、蔵内議長の進退も含めて、自民党本部と地方の議会はどのようにこの現状を捉えているのでしょうか。

鈴木哲夫さん:
正直、議長ポストをめぐってお金が要る要らないという疑惑の話が出た段階では、実はそんなに中央は騒ぎになっていませんでした。例えば元三役なんかが僕に「福岡、大変なことになってるね」くらいの調子だったんですね。ところがこれがいろんな問題に、例えばワンヘルスも含めて、構造的な問題になってきた。連日のように全国に放送されているわけですね。それでこの前、自民党の1回生、2回生の若手の勉強会にちょっと呼ばれて、僕行ったんですね。そしたら、そこでみんなから出てたのは「これ今後どういう結末になるのか」と。それから「身の引き方も含めてどうなるのか」ということでした。やたら関心が高い。やはり若い議員は来年の統一選で一生懸命、地方議員の選挙を応援しなきゃいけない。

それで「これはもう持たない」と。福岡の話だったのが「自民党ってやっぱり…」となってきているわけです。かつての裏金問題のような話ですよね。だから、何かしらのけじめをつけてもらわないと、という話が若手からは出た。じゃあ今の執行部はどうか。例えば鈴木幹事長は麻生派なんですね。だからこの問題にあんまり党本部が突っ込みすぎると、麻生さんのいろんなところに関わってくる可能性がある。だから今は様子見という感じ。それからもう1つ、人事があるんですよ。内閣改造とか党役員のね。

川崎キャスター:
まもなくですね。

鈴木さん:
この人事の後、どうなるのかと。だからちょっとまだ様子見だけど、このまましておくと僕は若手議員が言っていたように来年の統一選への影響は大きいと思うので、そこを見据えて蔵内さんがいろんなことを考えていかなきゃいけない。第三者委員会の結論というのもありますけどね。

川崎キャスター:
そうですね。福岡の問題がどこまで永田町と地方の議会に広がっていくかと。

鈴木さん:
広がってきていると言っていいと思いますね。

川崎キャスター:
ここはさらなる焦点となっていきそうです。

(2026年8月13日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)

テレビ西日本
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