福岡県議会の最大会派、自民党県議団の新しい会長を選ぶ選挙が行われ、3期目の“若い”会長が誕生した。

「このままでは来年の県議選が戦えない」

2026年8月7日に開かれた自民党福岡県議団の緊急総会。

自民党福岡県議団緊急総会(8月7日)
自民党福岡県議団緊急総会(8月7日)
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この席で松尾統章・会長(53)は「本日をもって、自民党福岡県議団会長を辞任することを決断致しました。皆さま方には、どうかご理解を頂きたいと思います」と挨拶した。

松尾会長は、熊本地震の発生直後に政治資金“ビアパーティー”を開き、その後「やって良かった」などと発言。対応のまずさなどもあって辞任に追い込まれた。

自民党としてその後の体制をどうしていくのか。迎えた8月10日の朝、県議会では会合を開く若手議員たちの姿がみられた。

これまで会長には、当選を重ねたベテラン議員が就いてきたが、金銭授受疑惑などで批判が寄せられるなか「このままでは来年の県議選が戦えない」との若手からの訴えに応じるかたちで、異例の選挙が行われることになったのだ。

当選3回と当選2回の“若手”2人が立候補

立候補したのは、県議団のなかでは“若手”とされる当選3回と2回の2人だけ。議長経験のある中堅の議員も出馬を模索したが断念。40代の2人の戦いとなった。

当選3回の渡辺勝将・県議(49・那珂川市選出)は「先輩方が培ってこられた経験や知恵を大切にし、それぞれの立場や考えを尊重しながら、1つの会派として、より強い県議団を再構築していくことが必要だと考えています」と挨拶。

当選2回の高橋義彦・県議(43・飯塚市/嘉穂郡 選出)は「全国から、これまでにない批判の対象になっていること。我々は深く自覚する必要があると思います。私自身が当事者になってしっかり変えていく。それが必要だと思い、このたび立候補を決意しております」と挨拶した。

出馬した2人の“若手”。支持を集めたのは果たして…。

蔵内議長「立派な考えを持っている」

開票の結果、渡辺県議が20票、高橋県議が19票と、僅か1票差での決着となった。

新会長に選ばれた渡辺県議は「直面している県議会の問題、自民党県議団の問題を、若い力で少しでも前に進めていけるようにとの期待の証じゃないか」と述べた。

また議員辞職した中尾正幸氏の後任の副議長については、第一会派として自民党が取りにいく考えを明らかにした。

新会長の選挙について“重鎮”蔵内勇夫・福岡県議会議長(72)は「互角でした。2人とも若いけど、立派な考えを持っていますね。議会を変えていかなきゃいけないと。自民党が信頼を取り返さなきゃならんと。感動しました、聞いていて」と述べた。

地に落ちた信頼を回復させることができるのか、渡辺新会長には、さっそく難しい舵取りが課されている。

(テレビ西日本)

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