もうすぐお盆の帰省シーズン。久しぶりに孫と会えるのを楽しみにしているおじいちゃん・おばあちゃんがいる一方で、「育児方針が違ったらどうしよう」「うまく接することができるかな…」とちょっと不安を感じているパパ・ママも多いのではないでしょうか。
助産師のHISAKOさんは、そんな帰省のお悩みに対して「世代を超えた触れ合いは、お子さんの自己肯定感を育む絶好のチャンス!」と話します。親も祖父母もお互いを尊重し合いながら、みんなが笑顔で過ごすためのコツや、最近話題の「祖父母手帳」の活用法について教えてもらいました。

■パパ・ママ以外にも「大好きな人」が増える嬉しさ
お盆休みは、子どもたちにとってもおじいちゃん・おばあちゃんと過ごせる特別な時間です。福島テレビが行った子育て世代へのアンケートでも、約3割の方が「この夏に実家へ帰省する」と答えています。

助産師のHISAKOさんは、祖父母との交流について「子どもたちの人生をパッと豊かにしてくれるもの」と語ります。「どんな自分でも、そのまま丸ごと愛してもらえる体験は、子どもの自己肯定感をグッと高めてくれます」。さらに、親以外にも心の支え(居場所)が増えることや、いろんな世代と関わることで社会性が育つといった嬉しいメリットもたくさんあるそうです。

■「よかれと思って…」のギャップに悩むことも
その一方で、親世代からは「ありがたいけれど、ちょっと困ったな…」という本音もちらほら。2歳のお子さんを育てるママは、遊んでくれることには感謝しつつも、こんな悩みを明かしてくれました。
「実家に行くと、実母から『もっと服を着せた方がいいんじゃない?』と言われます。暑いから大丈夫と伝えてもなかなか分かってもらえなくて…」と、室温や服装の感覚の違いにモヤモヤ。また、別のママからも「ごはんの前にお菓子をあげちゃうんですよね」と苦笑いがこぼれました。

でも実は、おじいちゃん・おばあちゃん側も気を使っています。3人の孫がいる女性は「お菓子をあげるとき、お嫁さんが嫌がっていないか気になっちゃって」と話し、別の男性も「孫の気持ちをいちばんに考えて、余計なことを言わないように気を配っています」と、お互いに歩み寄ろうとしているのが伝わってきます。

■モノを買うより「一緒にする体験」が一生の宝物に
ご自身も孫を持つHISAKOさんは、両方の気持ちに寄り添いながら「お互いに声を掛け合うことが大切」だと話します。
「親として祖父母にしてもらって一番嬉しいのって、高いモノを買ってもらうことよりも、子どもと一緒に素敵な思い出を作ってもらうことなんです」とHISAKOさん。自身も幼い頃、おばあちゃんと一緒の布団に入っておしゃべりしたことや、髪をとかしながら過ごした時間が、今でも温かい記憶として残っているそう。「買ってあげたモノよりも、一緒に過ごしたぬくもりの方が、ずっと心に残るんですよ」。

■「祖父母手帳」と「まあいっか」の6割精神で乗り切ろう
そんな世代間のジェネレーションギャップを埋めるヒントとして、自治体が作っている「祖父母手帳」が注目を集めています。
例えば福島市では、子育ての「昔と今」の違いや、孫とのちょうどいい接し方をまとめた冊子を配っています(二本松市や本宮市などでも導入中)。「今の育児ってこうなんだ!」と最新情報を共有するのに、とっても役立ちそうですね。

最後にHISAKOさんは、家族みんなで気持ちよく過ごすコツとして「正しさよりも、思いやりを大切にすること」を提案しています。パパ・ママにはパパ・ママの考えがあり、祖父母には祖父母の愛し方がある。どっちも子どもを大事に想っているからこそ、ズレが生まれちゃうんですよね。

だからこそ、帰省中のパパ・ママに向けて「いつもの生活リズムは『6〜7割守れればハナマル!』くらいの、ゆるい気持ちで過ごしてみてくださいね」と温かいアドバイス。お互いの愛情を「ありがとう」と受け止め合うことが、家族全員にとってハッピーなお盆休みにする一番の近道になりそうです。

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。