大型で非常に強い台風13号が沖縄・奄美を直撃し、大荒れのピークを迎えています。

この影響で、沖縄では人気の観光スポットが次々と対応に迫られました。

「沖縄美ら海水族館」は7日、臨時休館になり、2025年7月にオープンした体験型テーマパークの「ジャングリア沖縄」も8日まで終日休業となりました。

本来なら多くの人でにぎわうお盆の時期の観光地。
台風13号の直撃で、観光客への影響はどこまで広がっているのでしょうか。

沖縄本島を直撃した台風13号。
お盆休みを前に、観光地の景色は一変しました。

空港は終日閉館に、バスやモノレールも終日運転見合わせとなり、交通網はストップしました。

本来なら観光客でにぎわうはずの国際通りも人はまばら。
通りに面した店はシャッターが下ろされ、臨時休業の貼り紙が貼られていました。

国際通りにあるホテルでは、この台風の影響でキャンセルが相次いだといいますが、ホテルのロビーは観光客であふれていました。

ホテルパームロイヤルリゾート国際通り・高倉直久代表取締役:
連泊のお客さまで清掃を希望されているお客さまが(ホテルの)中で待ってる人もいるし、今からチェックインの人たちもいる。外に出られなくて部屋から出てきてる人もいます。

帰れなくなった客などが延泊し、現在はほぼ満室状態に。

中でも今、利用が集中しているのがランドリールームだといいます。

ホテルパームロイヤルリゾート国際通り・高倉直久代表取締役:
清掃の時間帯になるので混み合うことはあまりない。台風ならではの感じの需要だと思います。

一方、沖縄県北部にあるサンドイッチ店は、臨時休業などで食料品が確保できなかった人のためにと午前のみ営業を行い、雨風が強くなったタイミングで店を閉めたといいます。

CAMEL SANDWICH & SMOOTHIE・小西香衣店長:
3店舗スーパーあるけど全部閉まっていて、ほとんど飲食のお店閉まってるみたい。二次災害とかになったら怖いので迷って、開けられそうだから開けるかという感じで。

台風13号は、自然豊かな鹿児島の観光地にも影響を及ぼしています。

美しいビーチとマリンアクティビティーで知られる与論島では、風にあおられた雨が音を立てて打ち付けていました。

地元の観光協会によりますと、6日夜から風が強まり、7日朝からは停電が始まったといいます。

ヨロン島観光協会・里山剛史事務局長:
とても蒸し暑かったりして、中も暑い。雨戸閉めてるので割と暗い状況です。

与論島では8日から2日間、島の一大イベント「ヨロンサンゴ祭」が行われる予定でしたが、来週末に延期することを決定しました。

多くの観光客が泊まる海辺に近いホテルでは、次のような対応がとられたといいます。

ヨロン島観光協会・里山剛史事務局長:
大きなホテルでは100名近くの方がいらっしゃるということで、避難所の方に避難するというような話は聞いてます。

与論島では、8月としては観測史上1位となる最大瞬間風速42.2メートルを記録しました。

一方、鹿児島・奄美市では最大瞬間風速39.4メートルを観測。
市内の至る所で、台風の影響とみられる被害が相次いで確認されました。

被害に遭った建物は骨組みがあらわになり、かろうじて残っている木の板は風に揺られながら今にも落下しそうになっています。

奄美市内のスーパーでは、4日から船便が止まった影響でパンや牛乳などが品薄に。
多くの人が来店し、中には東京からの観光客の姿もありました。

市内のホテルは週末の満室状態から一転。

奄美ポートタワーホテル・押川弘正支配人:
ゼロというワケではないが、50%くらい一気にキャンセル。

団体客などのキャンセルもあり、予約が半減していました。

奄美ポートタワーホテル・押川弘正支配人:
観光でいらっしゃる方々も逆に帰れなくなりまして、急きょ延泊されるお客さまも大勢いるが、ホテルの外に出られずにホテル内で暇を持て余している状況。

観光地への影響はどこまで広がっていくのでしょうか。

矢澤気象予報士は、異例のコースをたどる台風13号に引き続きの警戒を呼びかけます。

矢澤剛気象予報士:
台風の風は反時計回りに吹いています。そのため、台風の右側には南の海から暖かく湿った空気がどんどん流れ込みます。これが大雨の原因です。通常、台風は南から北東に向かうルートなんですが、その場合は右側の影響は接近時までで、通過後は台風一過の晴天になることが多いです。
しかし今回、台風が西へ向かう逆走コースをとっているため、このあとも大雨の元となる空気が沖縄や奄美にかかり続けます。さらに台風が過ぎても九州にずっとぶつかり続けてしまうんです。9日(日)や場所によっては10日(月)になっても大雨や高波に警戒が必要です。

一方、台風15号は早ければ11日(火)以降、北日本に上陸する見通しで、関東にも影響を及ぼす恐れがあります。

こうした台風の影響は交通機関にも広がっています。

那覇空港、宮古空港、石垣空港が7日は終日閉鎖となっていて、沖縄本島を走るバスやモノレールといった公共交通機関も始発から運休するなど、様々な機能がストップしています。

また、フェリーなどの海の便について、沖縄県では本島と離島を結ぶ便などほぼ全便で欠航。
鹿児島県でも奄美大島や種子島、屋久島を発着する便などを中心に多くの便が欠航しているということです。

3年前にもお盆休みに台風が列島を直撃するということがありました。
その時には旅行をキャンセルした人を対象に、旅行会社やレジャー施設などが、いわゆる“リベンジ割”というものを実施したこともありました。

今、影響を受けているエリアにいる方、大変な状況だと思いますが台風が過ぎ去るまで、くれぐれもご注意いただきたいと思います。