大阪・河内長野市で起きた、刃物男に警察官が発砲した事件。
5人の警察官を前に、刃物を持って近づいてくる男。
拳銃を抜いた警察官が「撃つぞ」などと再三にわたり警告します。
しかし、刃物を捨てるよう説得する警察官の声を聞かずに男が近づいてきたため、男性巡査部長が上空に1発、威嚇射撃。
その後も向かってきた男に対し、2発目を撃ったところ左胸に命中しました。
午後4時ごろ、規制線が外された現場には、かなりの量の血痕とみられる痕が残されていました。
男は、倒れたところを公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
司法解剖の結果、死因は胸を撃たれたことによる出血性ショックと判明しました。
死亡した男を知る人は、「温厚な優しい人。お母さんが亡くなったのが急に分かったから、号泣して泣き崩れてました。(Q. なぜ刃物持って警察官へ?)これは…もうわからないですね。精神的に追い込まれたのかもわからないですし」と話しました。
現場は、河内長野市の商業施設や住宅が立ち並ぶ路上。
4日午後7時ごろ、「包丁を持った血だらけの男がスーパーの出入り口付近で暴れている」と110番通報があったといいます。
近隣スーパーのスタッフ:
牛乳とってレジに持ってきたが、それは買わずに出て行った。右手か左手か分からないが、包丁持ってた。多分包丁を握ったのでは、自分で。(Q. 刃の部分を持ってた?)と思います。血は流れてそこら辺に散らばっていた。
そして、駆け付けた警察官に対し、刃物のようなものを向けて近づいてきた男。
目撃者は「スーパーに買い物に行ったら、その時点でまずすごい騒ぎ声が聞こえて、男性がすごい叫んでる声が聞こえた。(Q. 発砲した時の様子は?)男がそのとき倒れたのかと思ったら、立ってた、発砲されても。痛がりだして『痛い痛い』言って、わけのわからない支離滅裂なことを言っていた」と話します。
大阪府警は「亡くなられたことは残念」としたうえで、発砲の要件を満たしていると判断されるが、詳細は調査中としています。
警察が使用する銃について、元埼玉県警捜査1課の佐々木成三さんは、「回転式拳銃で、弾が5発挿入される。人を殺傷する能力はもちろんあります。警察学校の時に拳銃訓練を毎日毎週。武器の使用というのが厳格に基準が決まっていて、緊迫性があってそれ以外の方法がない時は、拳銃を撃つということは認められている」
国家公安委員会規則の警察官等拳銃使用及び取扱い規範には、警察官が拳銃を取り出してから発砲に至るまでの状況ごとに細かい条件が定められています。
7月22日、熊本・合志市のコンビニに押し入った男が現行犯逮捕された事件では、取り押さえる際、警察は合わせて4発発砲し、2発が命中し男はけがをしました。
熊本県警は4日、「拳銃の使用は適正だった」との見解を示しています。
専門家は、今回の大阪の発砲についても適正な使用とみています。
元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
(Q. 今回のケース)ナイフを持った人物がかなり錯乱していて警告に従わない、威嚇射撃にも従わない。これはもちろん拳銃を発砲していいという要件は満たしている。刃物を所持しているだけで拳銃を向けていいと思う。
