7月28日に発生した熊本地震は、10年前の地震の震源と隣接する断層帯で発生したとされています。
専門家は、県内でも「活断層」による地震が発生する危険性を指摘しています。

7月28日に発生し、最大震度7を観測した熊本地震、4日時点で死者は38人、いまだ7600人あまりが避難生活を余儀なくされています。

住宅などへの被害も深刻で、1万3000棟あまりが被災、このうち全壊は699棟に上ります。

こうした建物の倒壊を引き起こしやすいのが、活断層による地震です。

私たちが住む陸地の下には、岩盤と無数の割れ目「断層」があります。

岩盤と無数の割れ目に力が加わり断層がずれることで地震が発生、過去数万年以内に大きくずれたことがあり、今後も動く可能性がある断層を活断層といいます。

活断層に詳しい岩手大学の岡田真介准教授は、熊本で発生した地震の要因を次のように分析します。

岩手大学理工学部 岡田真介准教授
「(今回は)小分けに動くパターン。長さにして30kmくらいの地下の断層が、ずれ動いたのではないか」

今回の熊本地震を引き起こしたのは、10年前の熊本地震の震源となった布田川断層帯に隣接している日奈久断層帯の一部で、30kmの区間にわたりずれ動いたとみられます。

岩手県内には主な活断層が4つあり、岡田准教授は、このうち最も長い活断層について次のような可能性を指摘しています。

岡田准教授は「北上低地西縁断層帯という非常に長い断層がある。全てが1回で動くのではないかという見解になっていて、能登半島地震くらいの大きさの地震になるかもしれない」と説明する。

北上低地西縁断層帯は、盛岡市周辺から奥州市まで約62kmにわたり広がっていて、M7.6の能登半島地震に対しこちらは最大でM7.8の地震が予想されています。

しかし、国の調査では2031年までに、この活断層が最大規模の地震を引き起こす可能性はほとんどないとされています。

一方で、2008年に岩手・宮城内陸地震を引き起こした活断層が、約20kmの位置に存在していて、熊本地震のように近くの活断層が続いて地震を起こす可能性も否定できないということです。

岡田准教授は「(岩手・宮城内陸地震の断層と)北上低地西縁断層帯は、隣と言ってもいい。今回の事例からすると気になるところ」と話す。

さらに、県内では1998年、岩手山に近い「雫石盆地西縁断層帯」の一部が動きM6.2の地震も発生していて、その「割れ残り」が大きな地震を引き起こす可能性もあります。

岩手大学理工学部 岡田真介准教授
「断層があるということは、動いても不思議なことではない。そういった意味で、日頃から対策をとっていく必要がある」

いつでも起こり得る活断層による地震、発生のリスクを把握し、一人一人の備えが求められています。

岩手めんこいテレビ
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