熊本城を管理する熊本市は4日、今回の地震後に初めてマスコミによるドローン撮影を許可しました。新たな被災の一方で、前回の熊本地震後の耐震化によって、被災を免れた石垣や櫓も目立ちました。
熊本城は地震後の休園が続くなか、報道陣にドローンによる空からの撮影が4日に許可されました。
まず向かったのは二の丸広場から見える西出丸西側の石垣。2016年の熊本地震で崩れ、応急復旧された石垣の横が今回の地震で大きく崩れました。
次に向かったのは、特別見学通路北側にある復元建造物『数寄屋丸(すきやまる)二階御広間(にかいおんひろま)』です。前回の熊本地震で崩れた櫓下の石垣がさらに崩落。その東側でも新たなに石垣が崩れました。この場所も平成と令和の熊本地震の被害が同居しています。
そして熊本城の魅力のひとつ『竹の丸』から『飯田丸』へと続く連続枡形通路も入り口付近の石垣が崩れました。
熊本城総合事務所のまとめでは、約40カ所の石垣が新たに崩れました。その多くは、前回の熊本地震で膨らみなどの被害が出た場所といいます。
今回の地震で多くの被害が出た一方で無事だった所もあります。『飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)』。10年前、建物下の石垣が崩落したものの角石(すみいし)と呼ばれる一筋の石垣が残り、櫓の倒壊を免れました。櫓再建のための足場や巣屋根がある中、耐震化を図ったうえで積み直した石垣に崩落はありませんでした。
また前回、屋根瓦やシャチホコが落下した天守閣。復旧工事で屋根の軽量化や建物の耐震化を図ったことが効果を発揮し、今回は瓦の落下が1枚もありませんでした。
今回の地震で多くの被害が出た熊本城。しかし、前回の地震後に再建された箇所では耐震化の効果が表れた形となりました。
