防災システム研究所の山村 武彦 所長が見た『熊本地震の爪痕』。地震後に発生した爆発事故で7人が死亡した嘉島町にあるイオンモール熊本です。
(防災システム研究所 山村 武彦 所長)
「すごいなあ、建物の屋根までやられてますね。爆発の瞬間の映像、動画を見てるから余計、爆発のすさまじさを感じますよね」
熊本地震で「震度6強」の揺れを観測した嘉島町。
イオンモール熊本では、地震発生から約1時間20分後に大規模な爆発が発生し、従業員7人が命を落としました。
(山村 武彦 所長)
「50年以上、災害現場、地震の現場を訪れているけど、これほどの大規模な爆発は 初めてですね」
イオンモール熊本では、地震発生から30分ほどで、客と従業員 計約4500人の避難が完了していました。
(尾谷 いずみキャスター)
「避難ができていることに対しては、どのようにご覧になりますか」
(山村 武彦 所長)
「30分でほぼ避難を完了させたのは奇跡的ですごいことだと思う」
しかし、その後、店に戻った従業員が爆発に巻き込まれました。
(ハビタ 上野 景真 代表取締役)
「大変申し訳ございませんでした」
(亡くなった大竹 玖瑠美さんの母親)
「娘は帰ってこないんですよ」
2階のコスメ店で働いていた大竹 玖瑠美さんは、運営会社の指示で、売上金を金庫に入れるため、同僚と店に戻り、命を落としました。
(山村 所長)
「災害が発生した後は、いったん安全な場所に避難させた後、原則安全が確認できるまでは立ち入り禁止が一般的なルールなんです。想定しなければいけなかったのは、ガス漏れ、大規模地震の後は起こりうる結果事象の一つ」
「大規模災害に対しての教訓としては、非常に大きな一里塚になると思うので、細かい精査した調査、いろいろな角度からの検証が必要になってくると思う」
(キャスター)
「全国各地に、多くの人が集まるイオンモール熊本のような大型の商業施設があります。同じような爆発事故を繰り返さないためにどういったことが必要でしょうか」
(山村 所長)
「ひとつはガスシステムの安全性を高めること。遮断方法とか、そういったことも含めて。もうひとつは、避難した後の対応策もマニュアルの中に細かく決めておかないと、戻ってしまうということ。戻らないためのルールも考えていかなければならないと思います」
(キャスター)
「コスメ店では。運営会社が売上金を金庫に入れるように従業員に指示し、店に戻った2人が犠牲となっています。運営会社の対応はどうだったのでしょうか」
(山村 武彦 所長)
「ガス漏れという情報が共有できていたら、そういう話はなかったのかもしれません。情報が共有されていなかったのではないか。リスクというのは、情報があっても、それを共有しないと価値がないので、今後そのようなこと、例えば従業員の中には”ガスの匂いがした”というふうに表現されてる方もいらっしゃいますから。そういう情報をみんなで共有し、戻らないようにするというような、情報のリスク対応を高める方法が必要だと思いますね」
