■板ばさみの動物たち
原則、開発が禁止される市街化調整区域に獣舎などを無許可で建て続け、約20年営業していたことが問題となり、2025年9月末に閉園した札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」で8月4日、飼育されていた鳥類1羽が園外に移動していたことが分かりました。
違法開発問題で閉園したノースサファリをめぐっては、札幌市が2026年3月23日、運営会社の「サクセス観光」に対し、10月末までに園内の無許可建築物37棟の完全撤去を命じる「除却命令」を出しています。
無許可建築物撤去の前提となる動物の移動ですが、市によりますと、園内には7月末時点で、哺乳類152、鳥類57、爬虫類11の計220匹が飼育されていることがわかりました。6月末時点から鳥類1羽が園外に移動したということです。
■新・動物園計画の行方
ノースサファリに残る動物たちを引き取り、新たな動物園の開園を計画する東京の投資会社「ビーチキャピタル」。赤沢芳樹社長は2026年1月、新・動物園運営のために新会社「北海道アニマルワールド」を設立し、自ら社長に就任。
6月に本店所在地を東京都港区から札幌市南区藤野に移転し、動物と従業員を引き継ぐ準備を本格化させているほか、7月31日には公式ホームページを立ち上げ、動物たちの様子などを発信しています。
撤去期限まで3か月を切る中、新・動物園計画の状況について、8月2日、赤沢社長は「札幌市外で有力な場所が3か所ほどある。自治体や地権者と協議が進んでいる。どこかはまだ言えないが、可能性は高まっている」などと説明。サクセス観光からの動物の譲渡は「移動先が決まってからになる」と話しました。
また、サクセス観光の従業員約20人の北海道アニマルワールドへの転職手続きも「順調に進んでいる」としました。
開園時期については「来年中を目指す」と述べつつも、「まずは撤去期限の10月末までになんとか予定地を決めて、動物を移動できるように最善を尽くす」とコメントしました。
