心や体の不調に悩む女性も多い月経困難症。痛みを我慢し、放置した場合のリスクや毎月の月経を楽にする方法について医師に聞いた。

日常生活に支障も…日本人女性の4人に3人が“月経困難症”

下腹部を締めつけられるような鈍い痛みや苛立ちなど日常生活に支障が出るほど悩まされる女性も多い月経困難症。

「毎月のことだから」「生理だから仕方ない」と我慢すると病気の発見が遅れるリスクがある。

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月経困難症とはどのようなものなのか。

新潟県燕市にあるうえだクリニックの上田昌博院長は「月経困難症の主たる症状が下腹部痛、腰痛などの月経痛。生理痛と一般的に言われているもの。心身に不都合なことが起こるので月経困難症は病気」と説明する。

うえだクリニック 上田昌博 院長
うえだクリニック 上田昌博 院長

なんと日本人女性の4人に3人は月経困難症と言われているのだ。

月経困難症には病気が原因の“器質性月経困難症”と、原因がわからない“機能性月経困難症”がある。

機能性月経困難症は思春期や20代に多く、今は病気がなくても将来的に子宮内膜症になるおそれもあるため注意が必要だ。

定期的に受診することが望まれるが、実際には女性の75%に月経困難症があるにもかかわらず87.5%は通院していないという報告もある。

上田さんは「月経痛で痛み止めを飲んで、特にそれが効かないのなら婦人科を受診していただきたい。超音波検査や内診で機能性なのか、器質性、例えば子宮内膜症があるのかないのかを見るのがとても大事」と呼びかける。

ホルモン療で症状解消・軽減

受診した場合、月経困難症の症状はホルモン療法などによって解消、あるいは軽減することが期待できると言われている。

ホルモン療法の中でも代表的に使われているLEP剤、いわゆる“低用量ピル”だ。

毎日1錠服用することで排卵を止め、月経痛を緩和する。また、月経前の心の不調や肌荒れの改善にも効果があると言われている。

低容量ピルは医師の診断を受けた上で治療目的であれば、保険適用で購入することができる。

服用をやめれば排卵の状態も通常に戻るため、妊娠に影響はない。

一方で、旧来の低容量ピルには強い作用のエストロゲンが配合されている。この結果、まれだが血を固まりやすくする副作用がある。

2024年からは血栓症のリスクが低い新しい低容量ピルも発売され、従来のものと比べるとやや価格は高くなるが治療の選択肢が広がっている。

また、より強い効果を持つ薬がジエノゲスト。月経を止めることで痛みや出血によるストレスを感じることなく過ごせる。

ジエノゲスト
ジエノゲスト

ただ、薬理作用上、不正出血が見られる場合もあるため、医師と相談しながらそれぞれの体に合った治療を選んでいくことが重要だ。

上田さんは「処方に際しては新潟県の産婦人科医がトレーニングをきちんと受けているので、むやみに恐れる必要はないと思う」と話す。

気がかりな症状あれば早めの受診を

ストレスの多い月経の期間を少しでも快適に過ごせるように。

痛みなど気がかりな症状がある人は、大切な体を守るためにも早めに婦人科を受診することが重要だ。

上田さんは「子宮内膜症が発生してしまうと症状が重くなるばかりでなく、妊娠に影響が出るかもしれない。治療によって症状が改善し、健やかな生活が送れるので、ご本人はもちろんだが、例えば娘さんの生理痛などにも関心を持っていただいて、状況によって婦人科をぜひ受診していただきたい」と呼びかけている。

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NST新潟総合テレビ
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