2024年、北海道江別市の公園で大学生の長谷知哉さん(当時20)に集団で暴行を加えて死亡させ、現金などを奪ったとして強盗致死などの罪に問われた男女6人の裁判。川口侑斗被告(当時18)と当時17歳だった少年の裁判が続いています。
7月23日に行われた当時17歳の少年の被告人質問では、事件直後に被害者から奪った金でラーメンを食べた理由について、「被害者から取ったお金だから、ぜいたくしようと思った」と証言しました。一方、この日は被害者の母親の供述調書も読み上げられ、事件への強い処罰感情が明らかになりました。
■「被害者から取ったお金だから、ぜいたくしようと思った」
これまでの裁判で少年は、「ストレスを発散しようとして暴行した」と供述し、自身が55回前後にわたって暴行を加えたと証言しています。
検察側は23日の裁判で、少年について「暴行は50回を超え、被害者の着衣に指紋が残ることで犯行が発覚することを恐れ、衣服を脱がせるよう提案するなど、共犯者の中でも狡猾な面があった」と指摘しました。
これに対し弁護側は、少年には「周囲に同調して暴力行為に加わってしまう行動様式がある」と主張し、反省や謝罪の気持ちを抱いていると訴えました。
少年は、暴行後に被害者の口座から引き出された12万7000円のうち7000円を受け取り、そのうち約2000円をラーメン店で、約5000円をハンバーグ店で使ったと証言しました。
ラーメン店で金を使った理由について、「被害者から取ったお金だから、ぜいたくしようと思った」と説明。これに対し検察官は、「残酷すぎる話だ」と指摘しました。
さらに、ハンバーグ店にいた際の心境については、「人を殺してしまったんじゃないかと考えていた。でもニュースも記事も出ていなかったので、もしかしたらばれないのではないかと思っていた」と当時を振り返りました。
■被害者は事件当日に「生きて帰ってきます」とSNSに投稿
この日の裁判では、事件当日にかけての被害者のSNS投稿も証拠として提出されました。
事件当日には「生きて帰ってきます」と投稿していたことが明らかになったほか、スケジュールには10月25日の予定として「彼女の家いく」「誠意をもって接する」と記されていたことも示されました。
■「彼女が事件の元凶で”悪魔”なのだと分かった」母親の強い処罰感情
また、事件直後に作成された被害者の母親の供述調書も読み上げられました。
被害者と交際していた八木原亜麻被告(21)について、母親は「通報してくれたと聞き、当初は感謝していました。しかし、彼女が事件の元凶で“悪魔”なのだと分かりました」と心境を吐露。
被告らに対する厳しい処罰を望んでいることも明らかになりました。
川口被告と当時17歳だった少年の裁判は、8月7日に判決が言い渡される予定です。
