「十勝岳の噴火から一夜明けた観光名所の青い池では見渡す限り観光客で埋めつくされています」(中村真也 記者)

 鮮やかなライトブルーが美しい北海道美瑛町の「青い池」。

 観光シーズン真っ盛りとあって、池の周りには人だかりができています。

 十勝岳の噴火の影響など感じさせません。

 「そんなこと(噴火があったことは)全然考えずに来ました」
 「これだけ多くの人が来ているので安全は担保されているのではないか」
 (いずれも東京からの観光客)

 7月22日午前11時ごろ、北海道の中央部に位置する十勝岳が22年ぶりに噴火。黒い噴煙は約200メートルの高さまで上がりました。

 ごく小規模な噴火だったこともあって、周辺の観光地には、すぐに大きな影響は出ませんでした。

 ところが、噴火の1か月も前から、思いもよらない影響を受けた場所がありました。

 Q観光客も入れると、どれだけの影響がありましたか?(記者)

 「トータルで80人ほどキャンセルされた」
 「凌雲閣が十勝岳の近くにあるということで噴火があるとその近くに泊まるのは怖いという客がいる」
 (十勝岳温泉 湯元凌雲閣 笠井祐輔さん)

 十勝岳の火口付近から約3キロ地点の旅館では、十勝岳の噴火警戒レベルが引き上げられた6月から、「行っても大丈夫か」などと問い合わせが増えています。

 相次ぐ宿泊キャンセルは別の宿泊施設でも…。

 「約100~150泊ほどのキャンセルが出ました」
 (吹上温泉保養センター 白銀荘 平間康樹さん)

 こちらの宿泊施設も十勝岳の今回の火口付近から約3キロ離れていて、警戒が必要な範囲から外れていることから、今も通常営業しています。

 「今回の噴火で『十勝岳は危ないのではないか』『白銀荘が営業していないのではないか』と思われてしまうことを心配している」
 (吹上温泉保養センター 白銀荘 平間康樹さん)

 風評被害のような形で影響が続いている宿泊施設。規制が長くなり、影響がさらに広がることを懸念していました。

 札幌管区気象台は観光客などに冷静な対応を呼びかけています。

 「麓に住んでる人や温泉街は今のところ、影響するような状況ではないので、必要以上に心配する必要はない」(札幌管区気象台 永沢幸さん)

 気象台は十勝岳など、北海道内の9つの活火山を24時間体制で監視しています。

 「何か異常があれば、気象台が発表する情報や各自治体の防災担当から防災情報が出るので、普段から注意していただければ良いと思う」(札幌管区気象台 永沢幸さん)

 7月23日も白い煙を上げる十勝岳。

 ただ、山がはぐくんだ麓の観光地では多くの人がいつもと変わらぬ暮らしを続けています。

 規制により立ち入りできないのは、十勝岳の62-2火口の周囲1.5キロのエリアです。

 十勝岳温泉や吹上温泉、望岳台、青い池などはこのエリアの外にあり、通常営業しています。

 札幌管区気象台は十勝岳など道内の9つの活火山を24時間体制で監視しています。気象台や各自治体の発表で最新の情報を確認ください。

北海道文化放送
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