悔しそうに涙をぬぐう男性は、福岡・うきは市でナシ農園を営む佐々木浩喜さん。

三功園・佐々木浩喜さん:
いや…もうやめます。ナシはもうやめることにした。

親子で手塩にかけて育ててきたナシをやめると決断した、その理由は「ナシの盗難被害」。
7月に入り収穫を控えていた約5000個のナシが盗まれたのです。

三功園・佐々木浩喜さん:
(ナシが地面に)落ちていない。それもきれいになくなっている。許せないよね。朝から晩まで親父がやっていて…守りきれなかった。

被害に遭ったのは、これから収穫時期を迎える「幸水」。
被害総額は200万円ほど。

8月以降に収穫時期を迎えるナシには手を付けられていませんでした。

実は、この農園が被害に遭うのは初めてではありません。

2025年も約6500個のナシが盗まれる被害に遭っていて、見回りを強化していたといいますが…。

目につきやすい入り口側のナシは残されたまま。
一方で、人目に付きにくい農園の奥側のナシのみが巧妙に盗まれていたのです。

三功園・佐々木浩喜さん:
とにかく今、注意していたのは高温とカラス対策で、それにお金かけていたんで人間の対策までしていたらいくらお金あっても足りない。パトロールもね…(農園の)奥までいかないといけなかった。2年連続でこんなで…気力もなくして。(ナシを)つくっても泥棒のためにつくっているようなものだし。

度重なる盗難被害。
佐々木さんはついに、ナシの栽培をやめる決断を下しました。

警察は周辺の防犯カメラを確認するなどして盗んだ犯人の行方を追っています。