物価高に加え、家賃の高騰などが居酒屋を直撃している。厳しい選択を迫られている実情を取材した。
家賃上昇で“縮小営業”を決断
東京・神田にある居酒屋ちぇけは、20日夜、日本酒を楽しむ多くの人で賑わっていた。

この店は600種類以上の日本酒を取りそろえていて、1階フロアは立ち飲み居酒屋として主に中華料理を提供している。一方、座席のある3階では、新鮮な海鮮料理を日本酒と共に味わうことができる。
人気の居酒屋だが、7月、店主がある苦渋の決断を下した。

居酒屋ちぇけ 店主・豊田千木良さん:
1階の家賃が急激に上がってしまって。3階と1階が共倒れしないように、1階をなくすことで規模を縮小してでも続けていく道を選んだ。

立ち飲みで営業している1階フロアの家賃が、更新のタイミングで月額で5万円ほど値上がり。食材や光熱費などの高騰も加わり、7月末で1階の立ち飲み居酒屋を閉店し、3階だけで規模を縮小して営業を続けることを決断したのだ。
常連客からは、「残念で仕方ないけど、また再開してくれればと本当に願いたい」「難しいとは思うが、多少価格に転嫁されても、お店には続けてもらいたなと思う。さみしいです」と、一部閉店を惜しむ声が多く聞かれた。

長引く物価高に頭を悩ませる居酒屋は多く、東京商工リサーチによると、2026年上半期の倒産件数は118件と過去最多を更新した。値上げにより飲み会が減少したことに加え、消費者の節約志向が追い打ちをかけていると分析している。
20代の客は、「外食自体、物価高を感じて絞ってる感はある。ふらふらと『はしご酒』みたいなのは少し難しくなってきた」と話す。
物価高で苦渋の値上げ
苦境は、「個性」で人気の居酒屋にも影響が及んでいた。
イット!が訪ねたのは、京都市にある「放課後駄菓子バーA-55 京都四条河原町店」。店内には約100種類の駄菓子がズラリと並び、駄菓子をつまみに酒を楽しむことができる。

外国人観光客にも人気だというが、9年前のオープン以降、コロナ禍の打撃を受けたほか、物価高で駄菓子の価格が1.5倍以上高騰。駄菓子の食べ放題と飲み放題のコースは500円値上げしたという。
放課後駄菓子バーA-55 京都四条河原町店 山本悟代表:
苦情の決断だけどやってる(値上げしている)状態です。サービスの品質は落とせないというのは大前提。お客さんに楽しんでもらえること、思ってもらえるようなサービス展開とか頑張りたいです。
(「イット!」7月21日放送より)

