こちらは「可動式の個室授乳室」で、設置に必要なスペースはわずか1畳ほどです。完全個室で男女問わず、授乳やおむつ替えができます。宮崎県はこうした個室授乳室を、図書館など県の施設およそ30カ所に秋以降、設置する予定です。県内ですでに設置してある施設では、子育て世帯からの評判も上々です。
ベビーケアルームが設置されているのが、宮崎県都城市の商業施設、イオンモール都城駅前です。
(河野亜耶記者)
「こちらがベビーケアルーム「mamaro」です。中に入ってみると、わずか1畳ほどの広さですが、天井も見え、通気性の良い空間となっています」
mamaro(ママロ)」を開発したのは、神奈川に本社を置くTrim(トリム)です。
赤ちゃんを連れて外出する際に「授乳室が遠い」「空いていない」「男性が入れない」といった悩みを解消しようと開発しました。
(Trim 長谷川祐介社長)
「授乳室って本来あって当たり前なんですけど、実際には数が全然足りていないという中で、一方で施設側も作りたいんだけどスペースや工事・コストなどの関係で非常にジレンマを抱えておりました。この両者の問題を解決するために作ったのが、置くだけで簡単に、かつ安心の個室のベビーケアルーム」
(河野亜耶記者)
「荷物をかけるフックや、コンセントもあります。男性も一緒に入ることができ、大人2人でも十分な広さです。授乳やおむつ替えにも安心してできる空間となっています」
イオンモール都城駅前では、家族連れが多いフードコートの横に設置されています。
(イオンモール都城駅前 オペレーション担当 鮫島涼さん)
「(コロナ禍で)キープディスタンスとか、距離を取りましょうという背景もあったと思います。その中で、個室で皆さま各自がゆったりと過ごせるスペースというのは、需要があるんじゃないかな、ということもありましたので、導入させていただいた」
イオンモール都城駅前によりますと、月平均およそ60回利用されていて、利用客からも好評だということです。
施設を訪れていた赤ちゃん連れのお母さんは・・
「授乳とかもしやすいと思います。一人より、やっぱり人がいた方が、おむつとかミルクとかもあげやすいので、いいなと思います」
「男性が入れるということ、気軽に使えるということで、人の目とか気にせず使えるので助かります。ソファなんかも置いてあって、手すりというか赤ちゃんがつかまるところもあるので便利です」
Trimではユニセックスなデザインにもこだわっていて、誰もが利用しやすい空間となっています。
(Trim 長谷川祐介社長)
「いつか自分や家族、友人が使って助かる場所になるということで、見かけたら「あ、ここにもある」と気付いてもらえるだけでも、社会は少しづつ変わっていくのかなという風に考えています」
2017年に誕生した「mamaro」は、商業施設や公共交通機関など、全国で900台以上が導入されていて、県内では、去年、えびの市役所にも設置されました。
父親も母親も気兼ねなく利用できるベビーケアルーム。その広がりが、子育てしやすい地域づくりにつながることが期待されます。
