猛暑に物価高、さらに人気観光地の混雑。

ことしの夏休み、楽しみたい気持ちはあっても、なかなかプランが立てられない人も多いのではないでしょうか。

関西テレビ「newsランナー」では、そんな悩める人たちのために、旅行事情を徹底取材。キーワードは「避暑」「屋内」「お得」の3つです。

関西では人気の観光スポットがリニューアルしていて、注目されているほか、航空・旅行アナリストや旅行会社など専門家が、関西で一押しするのは「滋賀県」です。

観光客誘致のため、近江牛やセーリング体験など、体験型のコンテンツの費用が最大50%オフになる、その名も「シガリズム」というキャンペーンが実施されています。

■「お財布事情」が夏のプランを変えた

まず気になるのは、みなさんの懐事情。明治安田生命の調査によると、ことしの夏休みに使う平均予算は8万5145円。去年より約2万円減り、5年ぶりの減少となりました。

その最大の理由は「物価高で家計が厳しいため」。

旅行会社の現場でも変化が起きています。

【阪急交通社グランドビルトラベルセンター 長谷川真紀子営業所長】「中東問題で燃油サーチャージが高騰していますので、予算がいつもより高くなっています。海外旅行については前年に比べると少し落ちているが、国内旅行の需要がございます」

海外から国内へ。そのシフトが、ことしの夏休みのひとつの流れになっています。

■「酷暑から逃れられる場所」がキーワード

では、国内でどう楽しむか。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは、無理に遠出をしなくても関西で楽しめるプランが十分にあると話します。

【航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん】「大阪や京都のシティホテル 例えばおいしい朝食を食べたりとか、場合によってはホテルのプールで遊んだりする、そういったようなところが人気が出ると思います」

■神戸に新スポット誕生 標高400メートルの絶景テラス

「避暑」を楽しむなら、まず注目したいのが神戸です。

新神戸駅からすぐの「布引ハーブ園」内に、ことし4月リニューアルオープンした「ザ・ヴェランダ神戸」。標高400メートルから神戸の街並みを一望できる、まるでリゾートのようなラグジュアリーな空間です。

テラス席の足元には水が張られていて、ひんやりとした涼しさが感じられます。ゆったり揺れるハンモックに寝転べば、自然の風が体を包みます。

さらに、サマーシーズン限定で夜まで営業時間が延長。きらめく神戸の夜景も楽しめるとあって、昼から夜まで1日じっくり過ごせるスポットになっています。

■「屋内」派にはアートな水族館が7月リニューアル

「暑い日は外に出たくない」そんな人にピッタリなのが、アクアリウムとアートが融合した水族館「アトア」です。

7月11日にリニューアルしたばかりで、その目玉は体験プログラムの充実ぶり。

・ゾウガメへのエサやり体験
・手を入れると魚たちが集まってくるドクターフィッシュ体験

など全6種類の体験プログラムがあり、涼しい館内で生き物とふれあいながら、子どもも大人も楽しめる夏の過ごし方です。

■京都・太秦映画村では江戸の盆踊り

ことし3月にリニューアルオープンした京都の太秦映画村では、夜になると少し不思議な光景が広がります。

時代劇の侍が「今夜は無礼講じゃ!踊るぞ!」と叫び、江戸の町人たちと一緒に盆踊りの輪が広がります。花嫁道中の鈴の音も響き、舞妓さんや妖怪が参加する日もあるとか。

まるで江戸時代の夏祭りに迷い込んだような、ひと味違う夏の夜を体験できます。

■この夏イチオシの穴場は「滋賀県」! 最大50%オフの体験も

旅行のプロたちが口をそろえておすすめするのが、穴場スポット・滋賀県です。

【阪急交通社グランドビルトラベルセンター 長谷川真紀子営業所長】「大河ドラマの影響もあって、滋賀県が人気です。全国から訪れていただけるよう、たくさんのツアーを作って募集しています」

【航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん】「滋賀県では7月から体験型コンテンツに関して、最大50%が割り引きとなるキャンペーンが実施されています」

そのキャンペーンの名は『シガリズム体験』。滋賀県内各地の自然、歴史、文化、食、人との交流など、滋賀ならではのプログラムを格安で楽しめます。

■「生きていてよかった」近江牛のすき焼き体験

取材班も実際に体験してみました。

まず訪れたのは、老舗の近江牛専門店。近江牛の400年の歴史を学びながら、本格的なすき焼き調理を体験できます。

一口食べた記者からは「溶けていく感じがして、味もあっさりで、生きていてよかったなって思うぐらいのおいしさです」という感想が。このプレミアムプランはなんと1万円引きで体験できます。

松喜屋の山本誠シニアソムリエは「近江牛が400年の歴史、日本最古のブランド和牛というのもあるので、お客さまにはお食事だけでなく、歴史とともに知っていただければ」と話してくれました。

■「めっちゃ涼しい!」琵琶湖でヨットを半額体験

続いては、琵琶湖でのセーリング体験。こちらはなんと半額で楽しめます。

風を受けながら琵琶湖をすべるヨット。陸上の蒸し暑さが嘘のように、湖上では涼しい風が吹き抜けます。

「さっきまですごく暑くて汗がすごかったんですけど、もう涼んできてますね、めっちゃ涼しいです」と記者も思わず声を上げていました。

インストラクターの木村咲良さんは「日によって違う風、自然の楽しさを琵琶湖とともに体験してもらえたら」と語ります。

■「シガリズムに始まり、シガリズムで終わる旅を」

実は滋賀県には観光客誘致を狙う背景があります。

観光で訪れる人はいても、大阪・京都からアクセスしやすいため日帰りが多く、去年の宿泊施設の稼働率は全国32位です。

【滋賀県観光文化スポーツ部 辻良介室長】「いかに長く滋賀県内で滞在してもらうかが課題。シガリズム体験などを使いながら滞在時間を長くして、シガリズムに始まりシガリズムで終わる旅をしてもらえれば」

『シガリズム体験』のほかにも、旅行代金の最大1万円割引やタクシーの割引など、お得なキャンペーンが盛りだくさん。ことしの夏休みにかなりねらい目の行き先です。

■「検索すればするほど、お得が見つかる」

まだ夏休みの計画が決まっていない人も、焦る必要はありません。

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは「検索をすればするほど料金やお得なものが出てくる可能性もありますので、インターネットも含めた下調べがより重要になる」とアドバイスします。

物価高の影響を受けながらも、旅行へのニーズは依然として高い。お得に、賢く、でもしっかり楽しく。

ことしの夏は、近場に”お宝”が眠っています。

(関西テレビ「newsランナー」2026年7月15日放送)

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