小さな体で豪快なシュートを放つサッカーロボットに、料理をこなすグルメロボット。

中国の上海で17日、「世界人工知能大会」が開幕。
世界最大級のAIの展示会で、2026年は10万平方メートルを超える広大な会場に関連企業1100社以上が出展しています。

薬局で使用することを想定したロボットはAIで制御されていて、必要な薬品をタブレットで指定すると薬品を棚から選んでカウンターまで届けます。
その際には、スマイルも忘れません。

服を着たロボットもAIを搭載。
数種類の茶器を器用に使いこなしてお茶をいれてくれます。

また、会場ではAIを搭載した卓球トレーニングロボットのデモンストレーションが行われました。

このロボットは卓球界の絶対王者、中国代表も練習に使用。
球速、回転数などをデータ化して設定することが可能で、ライバル選手の球筋やサーブパターンを再現することができるということです。

17日の開幕式には2018年に第1回の大会が開催されて以降、初めて習近平国家主席が出席。
習主席は演説で「中国は各国と手を携えて、公正かつ合理的なグローバルな人工知能ガバナンス体制を構築すべきだと考えている」と述べました。

習近平国家主席:
人工知能は人類にとって信頼できる道具でなければならない。

国営メディアによりますと中国の呼びかけで16日、AIのルール作りなどを話し合う新たな国際組織が上海に設置され、ロシアやパキスタンなど29カ国が加盟したということです。

17日の演説の中で習主席はこうも訴えかけました。

習近平国家主席:
人工知能の発展は一国だけの独奏ではなく、世界が協力して奏でる交響曲であるべきだ。

習主席は“AIを一部の国が独占すべきではない”と暗にアメリカをけん制。

2026年9月の訪米を前に、国際的なルール作りの面でも広く存在感を示す狙いがあるとみられます。

中国政府はAIを国家の重要戦略と位置付けていて、AI関連産業の規模は2030年までに10兆元、日本円で240兆円を超えるとの見通しを示しています。