高知県南国市出身の演歌歌手・三山ひろしさん。彼の新曲「鳴門海流」のPRイベントが7月5日、高知市で行われ、自慢のビタミンボイスと軽快なトークで会場を大いに沸かせた。
こうち旅広場で開かれた新曲発売イベントは正午開始であったが、雨が降る中、県の内外から300人以上のファンが駆け付けた。
ファンが待ちわびた「ビタミンボイス」
会場に一番乗りしたという香南市から来たファンは、なんと朝の4時から待機。「新曲だから、きっと男のロマンを歌ってくれると思って楽しみにやってきました」と目を輝かせる。
中には新曲「鳴門海流」の舞台である徳島から来た女性の姿もあった。「最初聞いた時、ビックリしたしうれしかった。男歌がやっぱり似合う。力強くていい歌です」と、CDを2枚購入してイベントに臨んでいた。
ファンの期待が高まる中、イベントは高知の壮大な景色を描いた人気曲「四万十川」で幕を開ける。「もんて来たぜよ〜」という三山さんの呼びかけに、ファンは「おかえり!」と温かく応え、会場は一体感に包まれた。
師への思いを込めたペンネーム「中村心一」
この日はカップリング曲を含め、全4曲を披露。小さな鳥が家族を守るため懸命に大空を飛び回る姿を歌った「チョウゲンボウ」は、曲調やテンポが変化する魅力的な楽曲だ。
司会が「作曲知ってます?誰か」と問いかけると、三山さんは「どうも皆さまこんにちは、中村心一と申します。あぁ…先生って呼ばないで」とユーモアたっぷりの返答をした。
「中村心一」とは、三山さんが作詞・作曲を手がける際に使っているペンネームである。
義理の父であり、師と仰ぐ作曲家・中村典正さんへの思いが込められており、「どこまで行きましても、中村先生の弟子であると。中村イズムを継承していこうという意味で、心は一つで『心一』ということ」と、その名前に込めた熱い思いを明かした。
笑顔と熱気に包まれたファンとの交流
最後に披露されたのは、2026年の勝負曲「鳴門海流」だ。徳島の鳴門海峡を舞台に、男のロマンと心意気を力強く歌った王道演歌である。
「男の海だ(ひろし!)」という掛け声が見事に決まると、75歳のファンは「みんなまとまって良かった。三山さんにぴったりのいい歌やと思う」と絶賛。
ファン歴15年の女性も「演歌を歌う時、感情をいっぱい込めて歌うやん?うちの息子より好きじゃ」と笑顔を見せた。
イベントではCD購入者を対象とした握手会も行われ、長蛇の列ができた。「また来たよ、1カ月ぶり〜」と声をかけるファンに、「ありがとうございます。お気をつけて」とひとりひとり丁寧に応えていた。
ふるさと高知から、さらなる飛躍を
2026年末の紅白歌合戦に出場すれば、12年連続の快挙となる三山さん。
2026年10月から始まる「よさこい高知文化祭」の広報大使を務めるほか、11月には南国市でドローンレースの大会を開催するという。
歌手としての枠を超え、高知をますます盛り上げようと意気込む彼の挑戦から、今後も目が離せない。
