同居する女性の唇を針と糸で縫い合わせてケガをさせた疑いで、茨城県古河市のアルバイト・桜井政恵容疑者(49)が逮捕されました。

被害女性(42)は唇を縫われたまま家を逃げ出し、近くの商店でメモを使って助けを求めたことで事件が発覚しました。

8日放送の「旬感LIVE とれたてっ!」には、元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏が出演。

「これまで聞いたことがない」と事件の異常さに触れたうえで、今後の捜査のポイントを解説しました。

■「怖くて逃げられなかった」 1年以上続いた同居関係

桜井容疑者は先月29日、同居していた女性(42)の針と糸を使って唇を複数回縫い付け、ケガをさせたとみられています。

警察が押収した血のついた糸2本は、ほどけないよう固定されていたことが新たに判明しました。

被害女性は唇を縫われた翌日(先月30日)に家から逃げ出し、300メートルほど離れた店に駆け込み事件が発覚しました。

マスクをつけ喋ることができない様子で、「助けてくれ」と書かれたメモを従業員に見せたということです。

2人は去年4月ごろから同居を始めており、1年以上にわたって共に生活していました。警察はほかにも複数の同居人がいたとみて捜査を進めています。

被害女性は「桜井容疑者が怖くてすぐに逃げられなかった」と話しており、何らかの支配関係があったとみられています。

■「これまで聞いたことがない」と元神奈川県警捜査一課長

この事件について、元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、自身の捜査経験を踏まえてコメントしました。

【鳴海達之氏】「私はこういった『唇を縫う』とかの事件はやったことがないですね。あまり聞いたこともないです」

その上で、被害女性が逃げられなかった背景についても言及しました。

【鳴海達之氏】「『怖くて逃げられない』というのが、暴力なのか、脅迫なのか、あるいは容疑者の支配下に置くための“グルーミング”があって手なずけられていたのか、といったことは考えられますけれども。

どの点をもって恐怖を感じたかというのは、被害者から話を聞かないとちょっと分からない部分があると思います」

■「1人での犯行は困難」 共犯者が存在?

また、「唇を縫い付ける」という異常な行為ができたことから、「共犯者」がいた可能性も指摘します。

【鳴海達之氏】「麻酔も何もしないで唇を縫うという行為がどれだけ痛いかというのは皆さんも想像できると思うんですよ。

それを桜井容疑者が1人でやれるのかっていうと、(被害女性は)暴れるわけですよね。頭を押さえたり、手を押さえたり、体を押さえたり、足を押さえたりしないとこの犯行はできないですし、刺せば血液が出るわけですよ。血液を拭かないと犯行は難しいのではないかなと思うんです」

■今後の捜査ポイント3つ 「監禁も視野に」

鳴海氏は今後の捜査において重要となるポイントを3つ挙げました。

1つ目は「家宅捜索」です。

犯行に使われた針・糸・はさみなどを証拠として押収するとともに、血液が落ちた場所から犯行現場を特定することが求められます。

また、鍵のかかった部屋や隠し部屋の有無を確認するなど、監禁の可能性も視野に入れた捜索が行われるとしています。

【鳴海達之氏】「将来的には『監禁』を視野に捜査をしなきゃいけないですから、物理的に監禁していた場面があるかどうか。鍵がしてあるとか、つっかえ棒があるとか、隠し部屋があるとか、そういったものをよく見て、家宅捜索をやるわけですね」

■「生活費の流れ」把握が動機解明に繋がるか

2点目は「共犯者」の可能性です。

警察はほかにも複数の同居人がいたとみており、共犯者の関与も視野に捜査が進められています。

3点目は「生活費の流れ」の把握です。

【鳴海達之氏】「同居した生活費というのは誰が出しているのか。支配下に置いてるということは、自分が働かないで被害者のお金で生活しようというふうに考えて、それが動機となって犯行に最終的になっていった可能性があるわけです。

銀行の口座もどのぐらい、誰が下ろしに来てるのかということも確認して、生活費の流れがどうなっているのかということが動機の解明につながっていくのかなと思っています」

警察は桜井容疑者の供述を明らかにしていませんが、被害女性との関係や犯行に至った動機などについて、引き続き捜査を進めています。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月8日放送)

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