7月8日、気象庁は九州北部・中国・近畿地方で「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
“梅雨明け”と同時に、西日本の日本海側を中心に猛暑日となる地域が相次ぎ、九州などでは「熱中症警戒アラート」が出ています。
一方、フィリピンの東には”スーパー台風”と呼ばれる台風9号があり、週末の金曜日から土曜日にかけて沖縄・先島諸島へ強い勢力のまま直撃するおそれがあります。
片平敦気象予報士が最新の気象状況と注意点を解説します。
■体が暑さに慣れていない「梅雨明け直後」が最も危険
きょう=8日14時時点の最高気温ランキングでは、福岡・糸島市前原が36.3度でトップ。福岡・太宰府市、大分・日田市がそれに続き、九州を中心に35度以上の猛暑日が広がりました。
日本海側の鳥取・米子市や兵庫・豊岡市でも35度以上を記録し、城崎温泉でも猛暑日となっています。
片平敦気象予報士は「梅雨明け直後というのが、いちばん体が暑さに慣れていない時期」と指摘し、「梅雨明けした途端に厳しい暑さがやってきている」と注意を呼びかけました。
7日まで30度を超えていなかった東京でも、8日は最高気温30.4度を観測。
東京・新橋からの中継では、強烈な日差しに日傘をさしながらリポートする様子が伝えられました。
■“梅雨明け”発表されなかったのは九州南部・四国・関東・東海
一方、“梅雨明け”が発表されなかったのは「九州南部・四国・東海・関東地方」です。
九州南部と四国は台風の影響で雲が多く、南の方が「足踏み」の状態です。
関東・東海は、このあとしばらく雨が降る時期があるとの見立てがあり、梅雨明けは来週半ばごろになる見込みだと片平気象予報士は説明しました。
熱中症警戒アラートは、九州各地のほか東京・小笠原にも発表されています。
また、暑さ指数が31以上(外での運動は基本的に控えるべきレベル)の地域は中国・四国地方にも広がっており、“梅雨明け”前の地域でも油断はできません。
■”スーパー台風”9号 週末に沖縄・先島諸島へ
暑さにも警戒が必要ですが、台風にも注意が必要な地域もあります。
現在フィリピンの東に位置している台風9号は、日本の気象庁の強さ区分では上から2番目にあたる”非常に強い”大型台風です。
米軍はこの台風を”スーパー台風”と呼んでいます。
衛星画像では台風の目がくっきりと確認でき、片平気象予報士は「目が小さくキュッと締まっているほど強い台風。この台風はとても強い」と説明しました。
台風は進路を次第に北寄りに変え、金曜日から土曜日(10〜11日)にかけて沖縄の先島諸島(石垣島・宮古島方面)を、強い勢力のまま通過していく可能性が非常に高いということです。
■過去に大きな被害をもたらした台風と「匹敵する強さ」
過去の例では、2015年8月の台風15号が石垣島で最大瞬間風速71メートル/秒を記録。
電柱が折れるなどの被害があり、沖縄県内で10人がケガをしました。
片平気象予報士は「今回の台風は、2015年の台風とあまり変わらない強さで同じようにやってくるおそれがある」と述べました。
また、2018年9月の台風21号では関西空港の連絡橋にタンカーが衝突し、関西空港で最大瞬間風速58.1メートルを記録した事例にも触れ、「それに匹敵するような強さの風が先島諸島では起こりうる」と警戒を促しました。
片平気象予報士は、先島諸島の方面に向けて「風が強まる前に飛ばされやすいものは必ず室内にしまうように」と注意を呼びかけました。
■来週半ばごろに関東も梅雨明けか 猛暑はこれからがピーク
台風が西日本・東日本を避けて大回りしているのは、夏の高気圧がこれらの地域を覆っているためです。この高気圧に押さえられた地域では今後も暑さが続きます。
暑さのピークは7月下旬から8月上旬ごろとされており、状況はこれからさらに厳しくなります。
梅雨明けしたばかりで体が暑さに対応できていないこの1〜2週間が、熱中症のリスクが最も高い時期だと言います。
「不要不急の外出を控えること、外出時は日傘や帽子の活用、こまめな水分補給を心がけてほしい」と片平気象予報士は解説しました。
■夜間の熱中症対策の3ポイント
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によると、熱帯夜が続くと、「夜間に熱中症になる」、「寝ている間に熱が溜まって翌日に症状が出る人」が多く来院すると言います。
夜間・寝ている間の熱中症対策としては
・エアコンは朝までつけっぱなしにする(昼間の設定温度の+1~2℃が目安)
・寝る前とトイレに起きた時はコップ1杯の水を飲む
・パジャマは長袖にする
が有効だということです。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月8日放送)
