アツアツの鉄板の上でクルクルとひっくり返されるたこ焼きは、庶民の味として親しまれています。

最高級の国産マダコをはじめ、国産小麦やカツオだしなど素材にこだわった極たこ焼き。
お値段は6個入りで1000円超えの1100円です。

今、たこ焼きに欠かせないタコの価格が高騰しているといいます。

たこ焼き屋 八徳・渡辺慎也オーナー:
(国産)マダコは食感が強くてうまみも出る。10年20年前くらいは国産(1㎏)1000円ちょっと。今、国産だと1kg=2800円。

国産のタコは全国的に不漁に見舞われ、仕入れ価格が高騰。
以前の3倍近くに上がっているといいます。

そこで、輸入のタコを使ったたこ焼きを販売。

6個で500円と国産の半額以下なのですが、輸入のタコも年々値上がり傾向だといいます。

たこ焼き屋 八徳・渡辺慎也オーナー:
海外のタコも値段がすごく安いというワケではなくて、外国産(タコ)も年々1割くらい上がってきている。

庶民の味に欠かせないタコに、一体何が起きているのか。

茨城・神栖市「津久勝」・津久浦裕之代表取締役:
今年はすべてのタコが上がっています。為替が「円安」そして「中東情勢」によるコンテナ運賃の上昇とか。

主にアフリカから輸入されるタコの価格が、歴史的円安や中東情勢などの影響を受け、高騰。

茨城・神栖市「津久勝」・津久浦裕之代表取締役:
マグロと変わらないようなグラム単価になってしまっている。

総務省の調査では、高級魚であるマグロの価格をタコが上回るという逆転現象が起きるなど、海の幸に異変が起きていたのです。

取材班が向かったのは、千葉・船橋市のマグロ専門店「船橋まぐろLabo」。

ランチタイムの店内は、中トロや中落ち、ネギトロなど4つの味が楽しめるマグロ丼や、あご肉の煮付けなど専門店ならではの希少部位を味わう人たちでにぎわっていました。

“黒いダイヤ”と呼ばれる高級魚クロマグロ。
2026年は全国的に水揚げが急増しています。

ところが、富山県の漁港では手放しでは喜べない事態も。

大門漁業(四方)・門島衛漁労長:
今は放流している。“黒のダイヤモンド”といわれているが今は「石ころ」。正直なところ邪魔。

資源管理のため、国が設けた漁獲枠の上限に迫ったため、とれたマグロを放流する状況が続いていたのです。

漁師が困惑する事態にもなっているクロマグロの豊漁。

その一方で、専門店にとっては希少部位が安定して入荷でき、珍しい味を楽しむチャンスだといいます。

マグロ専門店 船橋まぐろLabo・日永田泰佑さん:
(仕入れ値は)全体的には2割くらい下がった。希少部位はマグロがいっぱいないと取れない。豊漁であったほうがありがたい。