静岡市清水区の静清バイパスで、工事中に橋げたが落下し作業員8人が死傷した事故をめぐり、静岡地検は6月26日、静岡県警が業務上過失致死傷の疑いで書類送検した3人について、いずれも不起訴処分としました。
静岡市清水区を走る静清バイパスでは2023年7月6日、工事中に橋げたが落下し、51歳と53歳の作業員2人が死亡したほか、33歳から72歳までの6人が重軽傷を負いました。
この事故をめぐっては、静岡県警が2026年3月、施工方法の決定などを担っていた元請け会社の現場代理人(31)と作業の安全管理等を担当していた元請け会社の監理技術者(50)、そして別の元請け会社所属で作業工程に関する指示を出していた主任技術者(54)の3人を、異常に気づきながらも落橋を防止する措置を講じなかった業務上過失致死傷の疑いで書類送検していましたが、静岡地検は6月26日付でいずれも不起訴処分としました。
静岡地検は「捜査を尽くし、慎重に検討したが、本件事故の具体的な予見可能性や結果回避可能性を認めることは困難であり、関係証拠の内容を踏まえて不起訴処分とした」とコメントしています。
また、静岡労働基準監督署も、この事故で元請け会社と2次下請け業者、さらに前出の監理技術者と2次下請けに所属する主任技術者(66)について、危険を防止する措置を取らなかった労働安全衛生法違反の疑いで書類送検していましたが、静岡地検はこちらもすべて26日付で不起訴処分としました。
静岡地検は「本件各違反について捜査を尽くし、事故との因果関係や関係証拠の内容を慎重に検討し、犯行後の状況などを踏まえて不起訴処分としました」との見解を示しています。
