FIFAワールドカップ2026、グループリーグ最終戦となる日本対スウェーデン戦が、いよいよ26日に迫りました。
元サッカー日本代表ゴールキーパーで、ガンバ大阪での活躍から「浪速のイタリアーノ」の愛称で知られる本並健治さんが、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。
スウェーデン戦の見どころや日本の勝機について、生解説しました。
■世界が認め始めた日本代表の実力
番組では、各国メディアによる日本代表への評価が紹介されました。
スペインのスポーツ紙は「日本の印象的なプレーは決勝トーナメントでの“強敵”としての地位を確立した」と報じ、ブラジルメディアも「(ブラジルのサッカーファンは)日本サッカーの発展に尊敬・懸念・称賛と複雑な感情を抱いていた」と伝えました。
本並さんは、こうした評価の背景を次のように説明します。
【本並健治さん】「前回のワールドカップでスペイン、ドイツを撃破して、今回の大会の直近ではイングランド、ブラジルを破ってきている。
26人中23人が海外リーグで活躍していて、体感もしていますし、フィジカルも分かっている。プレッシャーへの“慣れ”というのも一つあるかなという感じがします」
■平均身長差4.4センチ 「ザ・サッカー」を仕掛けてくる相手の脅威
ワールドカップ出場48チームの平均身長ランキングでは、スウェーデンが4位(186.0センチ)、日本は32位(181.6センチ)にとどまります。両チームの平均身長差は4.4センチです。
スウェーデンの最大の脅威となるのが、FWのイサク選手(190cm)とギョケレシュ選手(189cm)の最強ツートップです。
本並さんは、スウェーデンについて「ザ・サッカーをしてくるチーム」と表現します。
「この2人のフォワードにボールを集めて得点を取らせようとするので、分かりやすい。ここ2人を抑えてしまえば、ある程度しっかりとプレーできるかな」と分析しました。
スタジオには両選手のほぼ等身大パネルが用意され、本並さん(183cm)が並んでも見上げるほどの迫力があります。
しかし、本並さんは身長差を過度に恐れる必要はないと指摘します。
【本並健治さん】「海外でやっている選手がほとんどなので、大きい選手に対しての技術、こうやれば勝てるというのを全員が持っている。スピードというのも日本人の持ち味ですしね」
■「先にぶつけないとやられる」身長差を覆す上田綺世選手の技術
本並さんが注目する選手として名前を挙げたのが、日本のエースFW・上田綺世選手(27)です。
チュニジア戦で2ゴールを決めた上田選手の最大の特徴として、本並さんはスタジオで実演を交えながら「ボールをもらう前に相手に体をぶつける」という技術を解説しました。
【本並健治さん】「(相手の身長が)190であろうが2メートルであろうが関係ない。まずしっかりぶつかれば、相手はよろける。その間にパスもできますし、反転してシュートも打てます。先にぶつけないとやられます」
この動きは「ファールにはならないのか?」という疑問に対しては…
【本並健治さん】「体だけぶつけるのはいい。肘が出てしまうとすぐ(ホイッスル)吹かれる。体だけで後ろに“あずける”という感じだったらファールにはならない」
フォワードに限った話ではなく、鎌田選手がオランダ戦で高身長の相手が飛べないようにブロックする動きを見せていたことにも言及しました。
【本並健治さん】「170センチが190センチの選手に普通にジャンプ競り合いをしたら負ける。体をぶつけて自由にさせないようにする。自分がボールを取れなくても、相手に自由にさせないようにすれば、思ったところにボールは飛んでいかない」
守備での体の使い方の重要性を強調しました。
■鈴木彩艶選手は「イタリアの厳しい評価」の洗礼を受けた守護神
スウェーデン戦でのディフェンスラインを支えるキーパーとして、本並さんが注目するのが守護神・鈴木彩艶選手。実力を高く評価しました。
【本並健治さん】「イタリア・パルマでプレーしているんですが、イタリア国民のキーパーへの評価というのはすごく厳しい。
いいプレーをしたときはすごく褒めるけど、悪いプレーをしたときはすごく叩かれる。そこでレギュラーを取ってプレーしているので」
身長190センチ、体重100キロという体格も大きな武器だといいます。
【本並健治さん】「やっぱりフィジカルが非常に強い。海外の選手にも当たり負けしない。空中戦でも出ていって当たられても倒れない。体重があってフィジカルが強いので、(シュートを)弾ける力を持っている」。
■「シュートで終われ、切り替えを怠るな」スウェーデン戦の攻略ポイント
スウェーデンはカウンターを得意とするチームでもあります。そのため、本並さんは攻守両面にわたる対策の重要性を説明します。
攻撃時には「シュートで終わること」を徹底し、ボールを奪われたあとの速攻を防ぐことです。
守備に入った際にはすぐにプレッシャーをかけ、ツートップへのパスコースを塞ぎ、1人でツートップに対応するのではなく、ボランチが下がる、サイドから挟み込む、といった周囲のカバーリングが鍵を握るといいます。
【本並健治さん】「一人でディフェンスするんじゃなくて、周りの選手がしっかりとカバーリングできるかどうか。これが大事」
試合の鍵を握る選手として、本並さんは中村敬斗選手と伊東純也選手の両サイドハーフを挙げました。
【本並健治さん】「スウェーデンはサイド攻撃に弱いところがある。オランダ戦でもほとんどサイド攻撃でやられていた。この2人が両サイドから切り込めるかどうかですね」
スコア予想については「3対1」で日本の勝利を予測。フィニッシュを決める選手として上田綺世選手の2ゴール1アシストを期待する、と語りました。
■「ボールのないところに注目」観戦をより深く楽しむための視点
サッカーに詳しくない視聴者に向け、本並さんは観戦の楽しみ方についてもアドバイスしました。
【本並健治さん】「1人の選手がボールを持つ時間は、90分の試合を通じても1分にも満たない。ボールがないところのほうが非常に重要です」
ボールを持っていない選手の動き、ポジショニング、体の使い方。そうした細部に目を向けることで、試合の見え方は大きく変わるということです。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月25日放送)
