九州を中心に災害級の大雨となっていて、大規模な冠水被害も発生しています。
そして心配なのが、列島に接近する2つの台風。
週末にかけ関東を直撃する恐れがあります。

24日午前8時40分に鹿児島・薩摩川内市で線状降水帯が発生。
この災害級の大雨をもたらした原因の1つが台風7号と8号のダブル台風です。
ダブル台風による湿った空気が梅雨前線を刺激し、雨雲が活発化しているのです。

市内では住宅街の中を流れる用水路があふれ、床上浸水した住民の姿が。
浸水した家では赤ちゃんを抱いたお母さんの姿も確認できます。

その後、警察と消防が到着。
ボートを使って救助を開始し、次々と住民が救助されていきました。

住民は「あっという間でした。8時過ぎくらいから(雨は)ひどかった」「1時間ほどで一気に水が入ってきて、物を上に上げながら、ぼう然とするだけでした」「どんどん水位が上がってくるので、ただ見ているしかなかった。床上まで(水が)きました。まだ(家を)買ってから1年ちょっとだったので、最悪だなと…」と話します。

また、床上浸水し生後6カ月の赤ちゃんとともに消防にボートで救助された女性は「3歳の子もいるので、3歳の子は怖がって泣いていた。(助かって)よかった。一気に(水位が)上がってきたので、どうなることかと思ったが、生きていたのでよかった」と話しました。

薩摩地方では線状降水帯が発生したことで短時間で災害級の大雨となり、各地で冠水被害が相次ぎました。
薩摩川内市をはじめ、霧島市、姶良市などにレベル4「土砂災害危険警報」が発表され、避難指示が出ています。

鹿児島市内でも被害が。

法面が崩れた現場では、警察官が交通誘導するなど対応に追われていました。

男性は「雷でも落ちたのかなと思った。崩れてたんでびっくりしました」と話します。

崩れる前と比べると、広範囲にわたって法面が崩れていることが見て取れます。

ダブル台風による湿った空気の影響で、停滞する梅雨前線が活発化し、九州では災害級の大雨となりました。
午前8時40分に鹿児島県薩摩地方で線状降水帯が発生。
災害級の大雨となり各地で冠水被害が相次ぎました。

線状降水帯が発生してから約2時間後、午前10時半ごろに薩摩川内市で住民が撮影した映像では、茶色い水が湖のように広がり、車の屋根の下まで水位が上がっていることが見て取れます。

撮影した女性は当時について、「10分、15分でいっぱいになって、もう逃げることができなかった。車も移動できずに」と話しました。

わずか15分ほどで急激に水位が上がってきたということです。
水没した車の車内には、まだ水が残っていました。

線状降水帯が発生した直後、午前9時ごろに薩摩川内市で撮影された映像では、激しい雨で道路が冠水し、車が水しぶきを上げていました。
また、冠水した道路を前に引き返す車も。

飼っていたメダカが行方不明になっているという男性は「2、3年はなかったかもしれない。ここまで(水が)上がってくるのは。(Q.店の被害は)被害はないです。(Q.きょうの営業は)あるわけない」と話しました。

薩摩川内市では1時間に71mmの非常に激しい雨が降りました。

午前8時ごろ、鹿児島・さつま町で撮影された映像に映っていたのは、激しく水しぶきを上げながら走行する車。
道路脇からは茶色い水があふれ、川のように流れていました。

そして午後になり、雨が強まり出したのが四国地方です。
高知駅前の坂本龍馬像も雨に打たれていました。
黒潮町では、激しい雨がアスファルトをたたきつけていました。

そして今後、警戒が必要なのが、接近中のダブル台風です。
最新の予想では、台風7号が早ければ27日(土)にも関東に最接近する見通しとなりました。

一方、台風8号は26日(金)に熱帯低気圧となる見込みですが、台風8号の雲が7号と合流する可能性があります。
その場合、雨量が急激に増え、非常に危険な台風となる恐れがあり、都市型水害が発生する恐れもあるのです。

2025年、東京・品川区で短時間に災害級の大雨となった際には、川が氾濫し、大規模な冠水被害があちらこちらで起きました。

こうした台風の直撃を前に、東京都内である懸念が指摘される場所がありました。

「イット!」が取材したのは、東京都と千葉県の間を流れる旧江戸川です。
不法に放置された船が大量につながれていました。

公益社団法人 関東小型船安全協会・榎本茂理事:
もう見えない船もいっぱい下に沈んでて、重なってて、完全に無許可のまま違法状態。何十年もたってるものですね。

これらの放置船が、台風直撃を前に地域に不安をもたらしているというのです。

公益社団法人 関東小型船安全協会・榎本茂理事:
結局この船流されていく。みんな海底へ沈んでいく。そうすると海底が浅くなっていく、川が流れなくなると洪水が起こる。江戸川の河口は大潮の干潮の時、歩いて渡れるくらい浅い。街全体の安全が脅かされている。

さらに、以前の台風で流されてきた船により、橋脚を守るために設置されたガードが破壊されているところもありました。

「イット!」の取材に対し、千葉県は「所有者への撤去指導を継続的に行っていますが、台風時における特別の対応は行っていません」と回答しています。

24日、旧江戸川を案内してくれた関東小型船安全協会は、台風接近に備え、船を係留する際のロープを普段の2本から4本に増やし安全に配慮していると話します。

梅雨前線に台風からの湿った空気が流れ込むため、25日にかけて西日本から東日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

24日の夕方から25日にかけ予想される24時間降水量は、多いところで、関東甲信地方で150mm、東海地方で200mm、四国地方で250mm、九州北部地方で250mmなどとなっています。

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあり注意が必要です。