出雲市の商店街で起きた大規模火災、なぜここまで燃え広がったのでしょうか?
消防署の署長などを歴任した防災の専門家は「商店街ならではの区画割り」が消火活動を難しくさせたのが要因では?と指摘します。
わずか2時間足らずで火の海となった今回の火災。
一夜明け、現場のアーケード商店街には焼け焦げた瓦礫が散乱し、道をふさいでいます。
6月24日午後、消防隊が消火活動を続けるなか、独自調査に訪れた防災の専門家の姿が見られました。
防災危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
延焼するその範囲というのが、なかなか読みにくい。
延焼は非常に早いんですよね、こういうところは。
15棟以上を焼く大規模火災となった原因は、店がひしめき合うという「商店街ならではの区画割り」にあると指摘します。
一軒一軒が路地もなく隣り合っていることから、消防隊が一つの方向からしか放水ができず、効率的な消火ができなかったのではないかとみています。
実際の消火活動の映像でも地上からの放水が炎に届いていない場面も見られました。
さらに、アーケードを備えていることも消火活動を難しくさせたポイントだといいます。
防災危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
アーケード全体が燃えてしまうと消防車も燃えてしまう。
だから、基本的にはアーケード火災のときは消防車を離れたところに止めて、そこからホースを伸ばす。そういう状況を考えると普通の火災よりも消火活動が困難。
ただ一方で、「サンロードなかまち」のアーケードは火災への備えができていた点もあるといいます。
防災危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
火災報知器が作動すると自動的に屋根が開くようになっていて、これが排煙の装置になる。これは今回の火災では有効に機能したのでは。
いずれにせよ、住民たちが「商店街は大規模火災のリスクがあること」を理解しておくことが大事だと強調します。
防災危機管理アドバイザー・林繁幸さん:
こういう条件の悪いような場所であったら一層、防火意識を高めておいていただいて、何かあった時にはすぐこういうふうに行動するんだということを、まず考えて行動に移してもらわなければいけない。
万が一起こってしまったといった時には初期消火ですね。火はちっちゃいうちにたたいてしまうと。
火災現場からは貴重な教訓が読み取れると防災の重要性を訴えていました。
