42年前に滋賀県で起きた強盗殺人事件の「再審」=やり直しの裁判で、検察が有罪を主張しないことがわかりました。

これにより、無実を訴えながら服役中に死亡した男性、阪原弘さんに「無罪」が言い渡される見通しとなりました。

【阪原弘さんの長男・阪原弘次さん】「ほっとしたし、これでやっと再審公判が始まって無罪判決を早期に受け取れるのではないか」

事実上、検察の“白旗”ともいえる主張に、阪原さんの遺族は安堵の表情を見せました。

一方で検察側は「積極的に無罪主張もしない」としていて、弁護団からは「まったく間違っている」という声があがっています。

■阪原弘さん 強盗殺人罪で無期懲役・服役中に病死…今年2月裁判のやり直し決まる

1984年、日野町で酒店を経営していた女性が遺体で見つかったほか、町内の別の場所から店の金庫が見つかりました。

この事件で逮捕された阪原弘さんは、強盗殺人の罪で無期懲役が確定し、服役中に病死しました。

その後、阪原さんの遺族らによる再審請求でことし2月に裁判のやり直しが決まっています。

再審請求の過程で、検察が開示した証拠から、阪原さんが盗まれた金庫の発見場所まで案内したとされる写真の一部が、“帰り道”に撮影されていたことが判明。

阪原さんのアリバイについても最高裁判所が「虚偽と認めるには合理的な疑いが残る」などと指摘しています。

■「長いこと待たせたなと。喜んでくれているやろと」阪原さんの長女・美和子さん

こうしたなか、検察は19日、弁護団や裁判所との協議の場で、阪原さんの有罪を主張しないと明らかにしたということです。

【石側亮太弁護士】「(検察は)『再審請求手続きの決定を重く受け止めつつ、慎重に検討した結果』とだけ言われた。こういう結論になるのは弁護団としては当然だと思う」

【阪原弘さんの長女・美和子さん】「長いこと待たせたなと。喜んでくれているやろと。こんなこと、あんなこともあったなと、(裁判所の)天井を見ながら考えていました」

■検察は“無罪”を主張するかについて言及せず

一方、弁護団によると、検察は阪原さんの“無罪”を主張するかどうかについて、19日の協議では言及しなかったということです。

【伊賀興一弁護士】「まったく間違っていて、他に犯人がいるのに犯人を逃がしたという事件だという意味で、(捜査機関による)権力犯罪になると思う」

大津地方検察庁は「有罪の立証はしない」とする一方、「積極的に被告の無罪を主張することはしない」とコメントしています。

(関西テレビ「newsランナー」 2026年6月19日放送)

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