真っ白な霧に覆われる富士山。
登山シーズンを前に、5合目は早くも多くの外国人観光客でにぎわっていました。
たとえ富士山が見えなくても、外国人観光客たちは幻想的な雰囲気をカメラに収めようと夢中になっていました。
次第に晴れ間が広がると富士山が顔を出し、待ち望んでいた外国人観光客からは歓喜の声が。
富士山の登山シーズンは、7月から9月上旬までの約2カ月に限られ、それ以外の時期は安全上の理由から道路法で登山道は通行禁止となっています。
これに違反すると6カ月以下の拘禁刑、または30万円以下の罰金となる可能性があります。
そこへ、通行禁止となった登山道の入り口に近づく人の姿が。
登山客は「通れないということなんですね。それを無理に登ろうと思って来たわけではない。山登りは好きだけど富士山に関してはあまり知らない」と登山道が通行禁止になっていることを知らなかったといいます。
そして取材中のカメラが捉えたのは、バリケードを越えて登山道を歩く外国人の姿でした。
こちらの2人組の外国人は通行禁止と知っていたものの様子を見に、20分ほど登山道に入ったといいます。
さらにバリケードの脇をするりと抜け、登山道に進入した4人組の外国人。
中で記念撮影をしていました。
閉山中の富士山で相次いでるのは外国人による事故です。
山梨県警が公開した実際の救助映像には、4月下旬に外国人の男女2人が雪が残る富士山7合目付近で滑落し、救助隊が顔面を骨折した女性を数人がかりで運ぶ様子が映っています。
強風が吹く極寒のなか、富士山での救助活動は約9時間にも及んだといいます。
これから本格的な夏山シーズンを迎えるなか、警察庁によりますと、2025年1年間に全国の山で遭難した人は3623人に上り、統計が残る1961年以降最も多くなったことが分かりました。
中でもインバウンドの影響で、訪日外国人の遭難者は246人と過去最多です。
遭難者の救助活動の費用は自治体が負担していることから、富士宮市の須藤市長が訴えるのは閉山期の救助の有料化です。
富士宮市・須藤秀忠市長:
罰則をもう少し厳しくしてほしい。(救助は)あくまで自己負担というふうにしてもらいたい。遭難してなんとか助けてくれって費用はあんたたち持ちだよって。そんな考え方もってもらっちゃ困る。
閉山期の救助有料化について富士山に来ていた日本人観光客に聞くと、「本当は自己責任だろうね」「救助を呼んだら有料にしても良いと思う」「(救助が)税金というのは静岡県民は納得できない」「私も静岡県民だったらあまりいい思いはしないかなと」などの声が聞かれました。
静岡県は警察を加えたワーキンググループを18日に立ち上げ、救助の有料化や入山規制について本格的に協議する方針です。
山梨県と歩調を合わせながら具体的に対策を検討していくということです。
