松本サリン事件(長野県松本市)の発生からまもなく32年がたちます。事件の教訓をつなごうと、化学物質がまかれた想定で消防が救助訓練を行いました。

訓練:
「ショートピックアップ(最短距離の避難)を最優先」
「了解!」

松本市の芳川消防署で行われた訓練には、松本広域消防局の隊員23人が参加しました。

路線バスの車内で猛毒のサリンがまかれ、体調不良を訴える人が相次ぎ、意識をなくして倒れている想定です。

隊員:
「まかれた量とか分かります?」

バス運転手役:
「500ミリリットルのペットボトルだと思う」

松本サリン事件が起きたのは1994年の6月27日の夜。

宗教団体「オウム真理教」の幹部らが、住宅街でサリンを散布しました。

8人が死亡し、600人以上が重軽傷を負いました。

当時、現場で救助にあたった松本広域消防局。

あれから32年がたち、事件を直接知らない職員が多くなりました。

約3割は事件の発生後に生まれた世代です。

松本広域消防局 芳川消防署・小笠原千尋 消防士長(26):
「入局する前の事件ではありますが、とても大きな事件と聞いていて、市民の方々が『もう(消防が)来てくれたから大丈夫』と思ってもらえるような気持ちづくりで訓練を重ねていきたい」

松本広域消防局・横山功一警防課長:
「(現場で)言葉を発したりできない状況が多々あります。隊員同士どうコミュニケーションをとるか課題。(訓練によって)大きな災害を少しでも小さく、人命をたくさん救えると思っています」

長野放送
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