特集です。
子供たちの不登校対策に社会全体で取り組もうという機運が高まり、その居場所や進路の選択肢が広がっています。
宮崎県内の不登校の児童や生徒の2024年度のデータです。
人口1000人あたりでみると、小学生が18.9人、高校生が20.3人なのに対し、中学生は61.9人と多くなっています。
子供たちに進路の選択肢があることを伝えたいと、6月20日に宮崎市では通信制の高校などによる説明会が開かれます。
活動に関わる人達の思いとは…宮崎市の通信制高校のサポート校「きぼう高等学院」です。
145人が週に2日程度、少人数授業で高校卒業の資格取得をめざしています。
ネイルや外国語の講座もあります。
(きぼう高等学院 野田一宏センター長)
「入学当初は教室に入れない、うまくしゃべれなかった生徒も少しずつできるようになり、気づいたらぐっと成長していく。少しずつ成長する姿を見られて私たちもやっていて楽しいです」
きぼう高等学院が加入している民間のネットワークがあります。
宮崎市のそらちずです。
そらちずに参加しているのは、フリースクールや通信制の高校、小児科、訪問看護ステーションなど32の団体に上ります。
(訪問看護ステーション オリーブ 野田凌さん)
「福祉、教員、クリニック、心理士などいろんな方と協同で動くことで、子どもたちの支援の幅が広がっている」
(フリースクール経営 佐藤光倫さん)
「影響力を持てるようになった。みんなで行動を同じにすることで、伝えられるようになった」
2年前にそらちずを始めた上水真琴さんです。
(そらちず 上水真琴代表)
「そらちずの目的は、子どもたちが過ごす居場所を提供するための仕組みを作ること。学校とつながるのが一番なんですが(市などが提供する施設に)あわなかった時に次のところにつなぐことができれば、とりこぼしのない支援ができるのではないかと思います」
上水さんは宮崎市でフリースクールを週に2回開いていて、教員だった人や子供が不登校だった保護者が活動をサポートしています。
(元教員 藤崎可南恵さん)
「私自身も高校は学校に行きたい方ではなく、小学校に勤めていた時に『行きたくない子』もいて、教員の目線からすると『学校おいで』としか言えなくて、そういう時にこういう場所があればと思っていました」
こうした中、進路に悩む不登校の子供たちの選択肢になり始めているのが通信制の高校です。
通信制高校のサポート校、きぼう高等学院は10年前にスタート、この10年で変化があったといいます。
(きぼう高等学院 野田一宏センター長)
「通信制が増えてきて子どもたちが選べるようになってきました。学校に行けなくなると、子どもは『人生が終わり』だと思ったり、保護者の方は『不安』を抱える。もっともっとサポートしてくれるところはいっぱいあるということを伝えたいですね」
去年からは通信制や定時制の高校が参加した説明会が行われています。
(そらちず 上水真琴代表)
「まずは自分にあった所を見つけて楽しく過ごしてもらえたら」
合同説明会は6月20日に宮崎工業高校で開かれ、県内9つの通信制や定時制高校が参加します。
「学校に行けなくなったとしても、その後の選択肢があることを伝えたい…」とりこぼしのない支援をめざす活動が形になり始めています。
説明会は事前申込制ですが、申し込みしなくても受け付けるということです。
